【南幌町】親子で一年中楽しめる室内遊び場「はれっぱ」 ボーネルンド&東京おもちゃ美術館監修の遊具が300円で遊び放題!
2023年5月、南幌町に完成した子ども室内遊戯施設「はれっぱ」。オープンから1年を迎え、町内外からの来館者で連日にぎわいを見せています。赤ちゃん連れのファミリーから、小学生や中学生まで、幅広い年齢の子どもたちが集う施設を紹介します。
目次
南幌町にある「はれっぱ」ってどんな施設?
南幌町は札幌市内中心部から車で約45分、江別市や北広島市に隣接する人口約7,800人のまち。農業が盛んで、キャベツやお米の産地としても知られています。また、札幌のベッドタウンとしても人気で、近年、移住者も増加。独自の政策で行政をあげて、子育て支援に力を入れています。
そんな南幌町に2023年5月にオープンしたのが、子ども室内遊戯施設「はれっぱ」です。この「はれっぱ」という愛称は、地元南幌小学校の児童の案が採用されたもので、「晴れた日の原っぱで遊ぶ様子」をイメージしたネーミングとなっています。
施設は、北海道産カラマツ集成材を用いた、延べ床面積約1千平方メートルの木造平屋建て。遊具を備えた「きゃべっちパーク」と、世代を問わず交流のスペースとなっている「MINAすまいるゾーン」の2つのエリアで構成されています。
オープンから約4カ月で来館者数10万人超え、年間の来館者数は約21万人という人気ぶり。町外の来館者が多く、来館者の約9割が札幌や江別、岩見沢など町外からの利用だといいます。
「町の子育て支援や地域活性化を目的とした施設で、平日の午前中は小さなお子さま連れのご家族、午後からは小学生や中学生も来館します。パパ友同士子ども連れで待ち合わせをして、遊具で遊んだり、パパ同士がおしゃべりを楽しんだりしている姿も見かけます」と話すのは館長の田中めぐみさん。「天候に左右されず、子どもたちがのびのびと遊んでいるのを見るのはうれしいですね」と話し、親子が楽しく遊ぶ姿に目を細めていました。
では、子どもたちの元気な声が響く「きゃべっちパーク」から紹介しましょう。
子どもの発達に合わせた遊具がいっぱい「きゃべっちパーク」
有料の遊戯エリア「きゃべっちパーク」は、靴を脱いで入るスタイル。安全に配慮して、子どもは靴下も脱いで遊ぶスペースになっています。床は全体的にやわらかいクッションフロア。万が一転んでも痛くなく、ハイハイにもやさしい設計です。ロッカーもあるので、荷物を預けて遊べるのも◎。
木のぬくもりが感じられる広々とした室内には、「ボーネルンド」監修の遊具で遊べるアクティブゾーンと、「東京おもちゃ美術館」監修の木育遊具で遊べる木育ゾーンがあります。
雨や雪で外遊びができない時期も、屋外の公園にいるかのようにのびのびと遊べる「アクティブゾーン」は、全身を使ってダイナミックに遊べる大型遊具がいっぱい!
さまざまな形のパーツを組み合わせて構造物を作る大型ブロックや、自由にコースをつくって楽しめるソフトブロック、跳ねるように走れるエアトラックなど、子どもの成長に必要な基本動作を引き出す仕掛けが盛り込まれたものばかり。自由な発想で遊びが広がる中で、子どもの好奇心や想像力、運動能力を育みます。
遊具の周りには、休憩できるベンチが設置されているので、大人は座って子どもたちを見守ることができます。遊び疲れた子どもが休むのにもちょうどよく、水分補給をしながら遊べます。(※フタ付きの飲料のみ持ち込み可能)
子どもたちの感性・想像力を育む遊びの空間「木育ゾーン」
木の壁に囲まれた「木育ゾーン」は、木育遊具の専門企業「東京おもちゃ美術館」が監修を手掛けたエリア。卵型の木のプールや、ハイハイでも登ったり降りたりできる遊具「はれっぱの丘」、マグネットで壁にくっつけて遊ぶブロックなど、子どもたちの指先や目や耳などから感性を刺激してくれる木育遊具が充実しています。
また壁で仕切られたスペースには、絵本のコーナーもあり、親子で静かに読み聞かせを楽しむことも。赤ちゃん連れの親子同士でコミュニケーションの輪も広げられそうです。
木でできたレンガのようなブロック「ズレンガ」で遊べるコーナーも人気。2種類のパーツのみで子どもたちが考えながら組み立て遊びができるおもちゃで、積み木遊びやドミノ倒しをしたり、家具やお家を作っておままごとをしたり、自由な発想で夢中になって楽しめます。
毎月開催の「ハイハイレース」は大盛り上がり!
はれっぱでは、毎月1回、定員15名の「ハイハイレース」を開催。その名の通り、ハイハイでゴールを目指すレースで、ハイハイを覚えたばかりの0歳児たちがマイペースで3mのコースをハイハイします。
順位に関係なくママやパパが待つゴールを目指す赤ちゃんたち。その愛らしい姿に、熱い応援が注がれ、見ている誰もが笑顔になります。なかなかスタートしない子や、コースを逸れてしまう子も。それぞれの個性が発揮される楽しいレースです。
歩き始めた子どもが参加できる「1歳だいぼうけん」も同時開催。「ハイハイレース」の後に行われるこちらは、スタッフが手作りした障害物を乗り越えながらゴールを目指す姿に、子どもの成長の早さを実感させられます。
「きゃべっちパーク」の利用は中学生以下が対象。入場料は1人300円(南幌町民100円)で、同伴の保護者と0歳児は無料。何度でも出たり入ったりできるため、室内遊びに飽きたら、外に出て公園の遊具や、夏限定のちゃぷちゃぷ池で遊ぶことも可能です。
多様な利用ができる無料休憩エリア
ドトール初のキッズカレーも
誰でも気軽に利用できる「MINAすまいるゾーン」には、「ドトールコーヒー」が南幌町に初出店。コーヒーや軽食を購入して楽しむことができます。それだけでなく、お弁当や飲み物、おやつなどの持ち込みもOK。「夕方には、小学生や中学生がここに集まって宿題をする姿も見られますよ」と、館長の田中さん。
広いイートインスペースは、子どもだけでなく、幅広い世代が集まって語らう場になっています。「ピアノがあるので、コンサートを開催することもあります。2年目に入って、このスペースを活用して、さまざまなイベントを企画したいと考えているところです」とも。
また、キッズメニューが充実していて、ドトールの他店にはないキッズカレーも販売。「きゃべっちパーク」や公園で遊んだ後に、大人はコーヒー、子どもはジュースやソフトクリームでくつろぐことができそうです。
子連れにうれしい設備が充実
「きゃべっちパーク」の木育コーナーにある「ベビーケアスペース」には、赤ちゃん連れにうれしい設備が充実しています。
おむつ替え台はベッドタイプのほかに、おむつパンツの取替にうれしいスタンドタイプも。赤ちゃんを寝かせられるベッド、授乳室に加え、粉ミルクを作ることができるお湯も用意。清潔感のある設備は、安心して利用できます。
「きゃべっちパーク」内のトイレには子ども用のトイレや小さな子でも背が届く手洗い場があり、トイレトレーニング中の子どもたちを後押ししてくれそう。
また、受付横にある多機能トイレ、授乳室にもおむつ替え台を設置。施設内のどこにいてもすぐにおむつ替えや授乳ができるのがうれしいですね。
室内でも公園でも遊び放題の「はれっぱ」へGO!
「1周年を迎えて、たくさんの方々にご利用いただいていますが、もっと多くの方に知ってもらい、この施設を活用してもらえたら」と、田中さん。これからの季節は、外の公園と合わせて、出たり入ったりしながら遊ぶのもおすすめです。「町外からの利用者が多い週末に比べて、平日の午前中はゆったりと遊べますよ」。
2年目に入った南幌町の「はれっぱ」。今後は、今まで以上にさまざまなイベントを企画し、楽しみを増やしていきたいと、田中さんをはじめスタッフのみなさんも意気込んでいます。次のお出かけは、はれっぱを目的地にしてみてはいかがでしょうか。
施設情報
- 名称
- 南幌町子ども室内遊戯施設「はれっぱ」
- 所在地
- 北海道空知郡南幌町美園3丁目1 南幌中央公園内
- 営業時間
- 10:00~18:00
※混雑時は入場制限を行う場合あり
- 定休日
- 第3月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、12月30日~1月3日
- 料金
- きゃべっちパーク内は有料です[予約不要]
【子ども(1歳〜中学生)】
当日券/300円(南幌町民は100円)
3ヶ月フリーパス/3,000円(南幌町民は1,000円)
【おとな(高校生以上)】
無料
※0歳児と付き添いの方は無料
※高校生以上は、子どもの付き添いのみ入場可能
- 電話番号
- 011-398-9280
- アクセス
- ・札幌から車で約45分
・新千歳から車で約40分
・江別市から車で約15分
・エスコンフィールド北海道から車で15分
- 駐車場
- 無料(約230台)
※第3駐車場も含め満車の場合は、臨時駐車場をご利用ください
- 設備・特徴
トイレあり
授乳室あり
おむつ替え台あり
食べ物持込可
自動販売機あり
休憩所あり
絵本orおもちゃあり
荷物の預け可
Wi-Fiあり
多目的トイレあり
雨でもOK
子ども用イスあり
キッズメニューあり
離乳食持込可
車椅子用トイレあり
Staff Credit
取材・文/片桐さやか 撮影/國枝琢磨
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