連載コラム「井澤綾華のうちのごはんができるまで」第4回
料理は掛け算 食感や味付け、組み合わせ無限大

大きくなりすぎたズッキーニと井澤綾華さん
3月生まれの娘は、首がすわりおもちゃをつかめるようになりました。初めての育児に一喜一憂しているうち、気づけばもうすぐ夏本番。井澤農園ではキュウリやトマトなど約80種類の野菜が毎日、収穫の時を待っています。6月に入ってからは、夫が朝食前にレタスなど葉物野菜を収穫し、ひと汗流しています。
料理研究家でもある私はよく「どうやってレシピを考えるの?」と聞かれますが、実は法則があります。食材、調理法、味付けを掛け算していくのです。
例えば、ズッキーニの調理法は煮込みや炒め物、サラダなどの生食がメジャーですが、食材をブロッコリーやキャベツなどに変えるだけでレパートリーが広がりますよね。失敗を減らすには根菜を別の根菜に、葉物は別の葉物に置き換えたり、食感の似たものを使ったりするのがコツです。

ズッキーニの肉詰め

ズッキーニのポタージュ
味つけも塩コショウ、カレー風味、バターしょうゆ、ニンニクやハーブを効かせたり…思いつくだけでこんなにたくさん。食材、調理法、味付けを掛け合わせて台所に立つ人が「料理上手」と呼ばれるのだと思います。
収穫シーズンには、規格外の野菜も山のように出ます。農家の一員である私にとって、これを大量消費できるメニューを掛け算して考えるのが何より楽しみ。あきずに白いご飯を“食べらさる”野菜料理を作ることが、毎日のミッションです。

ズッキーニの花
ズッキーニ
生はサクサク、薄切りの塩もみはつるり、煮ればとろり、ステーキはジュワッ。苦手なら食感重視で調理を。ポタージュ作りには鍋の隅まで届くシリコン玉つき泡立て器が便利。肉詰めも作りました。

シリコン玉つき泡立て器
(写真提供:井澤 綾華さん)
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