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園長先生は元おまわりさん 秩父別のこども園・長井さん「経験生かし園児守る」

入園式の後、園児とハイタッチする長井健さん(左)

【秩父別】秩父別町認定こども園くるみの新しい園長に1日、北海道警察(道警)で20年以上勤務した長井健さん(53)が就任した。長井さんは昨年9月に道警を退職し、翌月から「くるみ」を運営する町社会福祉協議会に採用され、副園長を務めていた。「子どもたちが笑顔だとマチは明るくなる。道警時代の経験を秩父別の子どもたちの笑顔のために生かしていきたい」と抱負を語る。

長井さんは札幌市出身。民間企業勤務を経て2002年に道警に採用され、札幌北署、深川署沼田分庁舎、赤歌署地域・交通課、旭川方面本部地域課通信指令室などで勤務。事件事故への対応に加え、交通安全教室や防犯訓練などを通じて子どもたちと接してきた。

4日の入園式で長井さんは園児に「友達や先生とたくさん遊べるようにしっかりご飯を食べて、こども園に来てください」と語りかけた。

沼田町の自宅で高校生と小学生の3人の子ども、妻との5人暮らし。従来より自宅で過ごす時間は長くなり、転職のきっかけとなった「家族との時間を大切にしたい」という希望をかなえた。「(道警勤務時代は)判断を間違えば人の生死を分ける緊張感があった。今後は『園児を守る』仕事になる。大切な命を守るという点では通じるものがある」と表情を引き締める。

保育士資格は取得しておらず、冬場の雪かきや職員の給与計算などが主な業務となり、ワークライフバランスなど働く環境の整備にも力を注いでいくという。

前園長で、町住民課の塩地勇夫課長は「(新園長は)元警察官ということで、園の安全体制確保や交通安全指導の面でも心強い」。父母の会会長の町内の農業、真島祐輔さん(39)は「園児のうちに守るべき交通ルールを教えてもらえるとありがたい」と話した。

取材・文/右川英徳(北海道新聞記者)

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