【こどもの本棚】小西英子『ケーキ』

今回のテーマは「おいしいものができるまで」
推薦者 山口美優さん
(帯広市図書館)
とろとろ ぷにゅう 擬態語絶妙
ページをめくると、おいしそうな料理ができあがっていきます。調理の過程を描き、ドキドキ、わくわくする絵本を山口さんに紹介してもらいました。
「ケーキ」(小西英子作/福音館書店)=写真=は、「ケーキをつくりましょう」と卵と砂糖を混ぜる絵からはじまります。「しゃか しゃか しゃか」と混ぜたら、ぐるぐる回して「とろとろ とろーり」。リアルな絵からは、甘い匂いがしてきそうです。
オーブンに型を入れて「やけたかな まーだまだ」というシーンは「読み聞かせでも一緒に待ちます。『何をのせる?』と会話も生まれます」と山口さん。こんがり焼き上がったスポンジに、クリームを「ぺたぺたぺた」と塗り、「ぷにゅう つん」と絞る、と表現する絶妙な擬態語も想像力をかき立てます。
完成したケーキは、色鮮やかな果物がぎっしりのっていて、なんともおいしそうです。2歳から。
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(2025年4月1日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)
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