小樽市、子育て支援事業拡充へ デイケア型、1歳未満まで対象 1カ月健診は無料化

小樽市は新年度、育児への不安や心身の不調を抱える出産後の母親をサポートする産後ケア事業を拡充する。1歳未満児を持つ母親が、子どもを一時的に預けて休息したり、育児相談したりできる「デイケア型」を新設。事業費は220万円。生後1カ月児の健診費用を新たに助成する事業には、210万円を充てる。
市の産後ケア事業は、デイケア型と訪問型の2種類がある。現行のデイケア型は生後4カ月未満児のいる母親が対象で、小樽協会病院で平日午前9時~午後4時に対応。訪問型は1歳未満児を持つ母親の自宅を助産師が訪問し、育児相談や沐浴(もくよく)のサポートなどに応じる。いずれも無料で最大計5回まで利用できる。
母親らから「生後4カ月以降もデイケア型を使いたい」との要望が市に多く寄せられたことを受け、新年度からは従来の生後4カ月未満とは別に、生後4カ月から1歳未満の子どもを対象としたデイケア型を新設する。
新たなデイケア型の利用時間は最大4時間程度を予定し、開会中の定例市議会で関連予算案の可決後に受け入れ施設と契約を結ぶ。従来のデイケア型と同様に自己負担なしで利用でき、最大計5回の上限も変えない。
生後1カ月児の健診はこれまで、子どもが生まれた医療機関で4千円程度の自己負担で利用できたが、4月からは母子手帳の交付時に渡される受診券を医療機関に出せば、無料で受けられるようになる。
市こども家庭課の成田哲也課長は、「これまで以上に切れ目のない子育て支援を行い、母親の育児への不安解消につなげたい」と話す。
取材・文/久慈陽太郎(北海道新聞記者)
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