イクメンを応援 七飯町の子育て支援事業「SUNDAYパパ」好評 月1回交流の場

「あそんで!SUNDAYパパ」に参加し、滑り台で遊ぶ子どもと父親
【七飯】父親だけを対象とした町の子育て支援事業「あそんで!SUNDAY(サンデー)パパ」が好評だ。月1回、季節に合わせた行事、運動や工作などを父親と子どもが楽しむ事業で、母親の育児の負担減につながっているほか、父親同士が交流を深める場にもなっている。
「月1回の楽しみ。子どもとかけがえのない時間を過ごすことができている」。今月2日、町大中山子育て支援センターで開かれた同事業に参加した町大川の会社員西田圭佑さん(38)は楽しそうに話した。この日は次男の十明(とうあ)さん(6)とバランスボールや滑り台などで遊んだほか、同センターの職員が焼いたホットケーキを食べ、他の参加者とも交流した。
同事業は、父親にも育児に積極的に参加してもらう狙いで、町が2006年に始めた。毎月1回、日曜日の午前中に、同センターを会場に実施。町内在住の父親と0歳~小学1年生までの子どもが対象で、同センターの職員が夏には縁日、クリスマスにはお菓子の家づくりなど、季節に合わせた遊びのメニューを提供している。参加費は無料で、料理を提供する場合は材料費がかかる。
次女の彩七(あやな)さん(7)と参加した町大中山の会社員吉田智明さん(41)は「この事業のおかげで、妻も実家に帰る時間を取ることができている。今回で最後になるので、(職員に)お礼の手紙も書いてきました」と話した。長女も過去に参加しており、7年通い続けたという。
町によると、年間の参加者は17年度までは延べ300人ほどだったが、18、19年度は同400人ほどに増加。当初は函館市や北斗市からの参加も受け入れていたが、参加者が増えたことから、20年度以降は町民に限って実施しており、24年度は同391人が参加した。
同センターの浅利ひよりセンター長は「父親同士も顔見知りになり、悩み相談の機会にもなっている。これからも継続していきたい」と話している。
取材・文/阿部大地(北海道新聞記者)
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