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遊具やスポーツ施設「動的エリア」、学びや憩いの空間「静的エリア」 恵み野中央公園、恵庭市が改修案

恵み野中央公園の北側エリアに整備を予定する「親水ひろば」のイメージ(恵庭市提供)

【恵庭】市は、恵み野中央公園の改修基本計画案をまとめた。新たに遊具やスポーツエリア、池に接したデッキなどを設けて憩いの空間とするほか、自然を活用した防災機能も取り入れる方針。市は2月10日まで、市民意見(パブリックコメント)を受け付けている。

同公園は恵み野地区中心部を南北に縦断する総面積11・1ヘクタールの総合公園で、1984年に開園した。テニスコート、野球場といった球技場のほか、木々と小川に囲まれた散策路、野外音楽堂、日本庭園などを備え、多世代の市民が訪れる憩いの場となっている。

一方で開園から40年が経過し、施設の老朽化や周囲の環境変化が進んだことから、市は改修を決定。2023年には地元住民や有識者が「恵み野中央公園を考える会」を結成し、2年間で計7回の会合を開いて提言書をまとめ、昨年末に市へ提出した。市はこれを基に計画案を作成した。

案では、団地中央通りを境に北側のエリアを遊びやスポーツ、観光などでにぎわいを生み出す「動的なエリア」、南側のエリアを学びや憩いの場とする「静的なエリア」として位置づけた。

北側の「動的なエリア」には、障害の有無などにかかわらず誰もが楽しめるインクルーシブ遊具を備えた広場や、噴水で水遊びができる親水ひろば、3オン3用のバスケットボールコート、スケートボードコートなどを整備する。

南側の「静的なエリア」は休憩・交流スペースと会議室などを備えるパークセンターの建設や、池の水際まで近寄って生き物を観察できるデッキなどを計画する。

このほか、公園全体で、自然の機能を社会課題の解決につなげる「グリーンインフラ」の考え方を取り入れる。例として、災害時の電力確保につなげようと、パークセンターにソーラーパネルと蓄電池を設置することを視野に入れるほか、水車による水力発電の実施などを検討している。

基本計画案はパブリックコメントを反映し、3月までに決定する方針。25年度に設計と調査を行い、26年度の着工を目指す。

市公園緑地課は「花と緑にあふれた公園の良い部分は残しつつ、利用者のニーズに合っていない部分については大胆に見直していきたい」と話している。

意見送付は市のホームページ(HP)から。計画案もHPに掲載している。

取材・文/伊藤凱 (北海道新聞記者)

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