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留萌のタコ滑り台「復活」厳しく ひまわり公園に設置50年 使用禁止続き将来的に撤去も

ひまわり公園のタコの滑り台。老朽化により使用が禁止されている

【留萌】市錦町1の「ひまわり公園」にあるタコの形の滑り台が、設置から今年で50年を迎えた。「タコ公園」の愛称で親しまれてきたが、唯一の遊具である滑り台が老朽化し、3年前から使えないままだ。周辺の若年世代の減少もあり、利用再開のめどは立たない。市は撤去を含め公園の活用法を探る考えだ。

滑り台は1974年9月30日の面積1400平方メートルの公園開設と同時期に使われ始めた。高さ約4メートル、幅約10メートル、奥行き約55メートルと存在感がある。タコの足のように滑り台が複数配置され、子どもたちの遊び場として愛されてきた。

ただ、ここ10年ほどでひび割れや塗装の剝がれなどが目立つように。市は専門業者に委託し点検を実施するが、安全性に問題があるとして2021年夏から使用禁止になった。今年11月には滑り台がNHKラジオの全国放送でも取り上げられ、交流サイト(SNS)を中心に話題を呼んだ。

ひまわり公園は当時、近くの商店街の盛り上がりや公営住宅の造成などを踏まえ、市中心部の一角に開設。子育て世帯が市東部の地区に移るにつれ、公園で遊ぶ子どもの姿は少なくなった。近くで寝具店を営む中出靖彦さん(45)は「自分もかつては毎日のように遊んだし、思い出深い。子どもたちの遊び場だった」と振り返る。

同じような遊具はカタログ上で約1700万円とされ、公園管理を担う市都市整備課は「利用状況も考えると、同等の遊具の新設は現実的ではない」と説明。近隣町内会の意向を聞き取りつつ、将来的には古い遊具を撤去し、公園の活用法を探るという。宮下孝将係長(45)は「市民のニーズに応じて公園の適正な維持管理に努めたい」と話す。

取材・文/ 山田健裕(北海道新聞記者)

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