キンダーリープ、小樽で店舗復活 常連客後押し、都通りに12月 欧州木製玩具や盤ゲーム販売

開店準備が進む店内で「地元の幅広い世代が足を運ぶ店にしたい」と話す杉本さん
ドイツ製を中心に欧州のおもちゃを取り扱う玩具店「ハンズオントーイ キンダーリープ」の実店舗が12月1日、小樽都通り商店街にオープンする。昨秋に市内住吉町の店舗を閉めて移動販売とオンライン販売に注力してきたが、再開を望む声が多く寄せられたことから約1年ぶりの復活を決めた。
オープンする店は、旧モード洋装店の空き店舗(稲穂2)の1階(約100平方メートル)に入る。木製玩具やボードゲームなど約千点を取り扱うほか、玩具を実際に遊んで体験できる「プレイコーナー」(有料)も前の店舗と同様に開設する。
2003年にウイングベイ小樽で開店。07年に移転し、小樽堺町通り商店街のメルヘン交差点に近い店舗で16年間営業していたが、新型コロナウイルスの影響で店舗売り上げが激減したことから昨年10月に閉店した。
その後、常連客から再開を望む声が多く寄せられ、店長の杉本英樹さん(62)も「愛していた店がなくなり自分の子どもがいなくなったような寂しい思いだった」。今春から店舗再開の検討を始め、建物の所有者の家族が同店のなじみ客だったことが縁で、都通りへの出店が決まった。
札幌市や江別市の物件も候補だったが、「私たちは小樽のおもちゃ屋さんとして親しまれてきた。今回もまた小樽でやりたかった」と杉本さん。期間限定のポップアップショップを8月から開いており、地元客から「オープンを楽しみにしてます」と期待する声を掛けられているという。
店内には今後、授乳室も設ける予定で、杉本さんは「店に来た家族連れがそのまま都通りを回るなど、商店街の活性化にもつなげたい」と意気込む。
営業は午前10時~午後6時。水、木曜定休。問い合わせは同店、電話0134・24・1031へ。
取材・文/久慈陽太郎 (北海道新聞記者)
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