帯広っ子大喜び! 児童会館60周年で進化 新施設や記念事業続々

開館60周年記念事業の一環として屋根付きバルコニーに整備中の「屋外遊び場」。砂場やジャングルジムなどが設置される
帯広市児童会館(緑ケ丘2)が9月、開館60周年を迎え、記念事業が相次いで行われる。屋根付きバルコニーに人工芝を敷き、遊具を整備した「屋外遊び場」がオープンするほか、科学展示室に10年ぶりに新展示品が加わる。サイエンスショーの開催や記念誌の発行も予定しており、ソフトとハード両面で強化する。
雨でもOK 屋根付き遊び場/科学ショーや宇宙学校も
児童会館は1964年9月27日に開館。近年、利用者数が右肩上がりで、2023年度は過去最多の28万人を突破。うち13万人が屋内の遊び場を利用していた。1日に千人以上が利用することもあり、混雑することもあった。
屋外遊び場は1階食堂横の屋根付きバルコニーに整備し、広さは72平方メートル。手洗い場付きの砂場やジャングルジム、ブランコやベンチ、三輪車などを設置する。遊具は利用者769人から寄せられたアンケートの結果を基に選んだ。
利用は3月下旬~11月上旬で、雨天時や融雪期でも遊べるのが特徴。9月21日にお披露目セレモニーを行い、利用者から募った名称を発表する。
新しい科学展示品は、光の反射を利用し、映像を空中に投影する「空中ディスプレイ」。SF映画のように、空中に浮かぶ画像を指先で触れると迷路ゲームや塗り絵などを楽しめる。
28日に60周年記念式典と新科学展示品のお披露目を行う。式典後にはサイエンスパフォーマーのすずきまどかさんによるサイエンスショーも実施する。
このほか、施設整備も進め、エアコンや無料で使えるWi-Fiの整備、地下トイレの洋式化を実施した。
10月には宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究者が、子どもの疑問に答える「宇宙学校」の開催、来年2月には記念誌の発行を予定する。60周年事業に関わる事業費は約3千万円。
児童会館の渡辺誠克館長は「科学と遊びを融合し、幅広い世代に楽しんでもらえる施設でありたい」と話す。
取材・文/伊藤駿(北海道新聞記者)
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