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保護者が病気や事故…子供預かる「里親ショートステイ」、札幌市内3区に拡大 全区で検討

いつでも子どもを受け入れられるようおむつやほ乳瓶も常備する里親の北原由也さん(左)と朝香さん夫妻

いつでも子どもを受け入れられるようおむつやほ乳瓶も常備する里親の北原由也さん(左)と朝香さん夫妻

札幌市は昨年度から、病気などで保護者が一時的に養育できなくなった子どもを里親に預かってもらう「里親ショートステイ」に取り組んでいる。従来の施設だけでなく里親の協力を得ることで、子どもに家庭的な環境で過ごしてもらう。短期間のため経験の浅い里親も受け入れやすく、市はスキル向上につなげてもらうことも期待する。

「ショートステイは2、3週間前に依頼があるので受け入れやすい」。約2年前に里親登録した札幌市の北原由也さん(36)と妻朝香さん(42)は、虐待などを受けた子どもを保護者から一時的に離す「一時保護」が急な依頼であることを踏まえ、そう口をそろえた。

夫妻は幼児から中学1年まで実子4人を育てながら、ショートステイで同じ男児を3回預かった。由也さんは「同じ子を何回も預ることができるショートステイは、子どもも慣れた環境で過ごせるので良いと思う。今後も受け入れたい」と話す。

市は子どものショートステイ事業を1996年に開始。児童養護施設と乳児院の計6施設に委託し、保護者が病気や事故などで一時的に養育できない18歳未満の子どもを原則最長7日間受け入れる。

過去5年では2019年度が最多の延べ677人。コロナ禍で300人台に減ったが、23年度は558人を受け入れた。需要はあるもののコロナ禍で施設の人数制限などもあり、受け皿確保が課題だった。市は昨年度から北、厚別の2区で里親ショートステイを始め、延べ28人を受け入れた。本年度から中央区を加え、3区で需要を調べた上で全10区での展開も検討する。

23年度の登録里親世帯数は過去5年で最多の452組で、子どもを受け入れた里親数も151組と最多だった。一方、登録数が大きく伸びたこともあり、子どもを受け入れた里親の割合は33.4%と過去最低だった。市児童相談所は「里親と子どもをうまく結びつける方法を探りたい」としている。

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