暑さ、いよいよ本番 子どもや高齢者の熱中症対策 水分しっかり

写真はイメージ(foly / PIXTA)
夏の暑さが本格化し、気をつけたいのが熱中症。子どもや高齢者は特に発症しやすいとされ、重症化すると命にも関わる。水分補給など、適切な予防や対策が重要だ。(取材・文/北海道新聞記者 石橋治佳 、有田麻子)
熱中症は、汗をかいた時に体内の水分や塩分が減ること、血液の流れが滞ることや、体温が上昇して臓器が高温にさらされることで発症する。主な症状はめまい、立ちくらみ、頭痛、嘔吐(おうと)、倦怠(けんたい)感、集中力の低下など。予防するには、帽子や日傘を使ったり、通気性の良い衣類を身につけたりする一方、こまめに水分補給することも大切だ。
子ども 汗腺が未発達→遊びの途中でもこまめに水分補給
「子どもが遊びに夢中になっていても、途中で水分をとるよう、保護者は促してほしい」。すえおかこどもクリニック(札幌市清田区)の院長末岡裕文さんは強調する。遊んでいる間は子ども自身も保護者も変化を察知しにくく「気がついたら重症な状態になっているということになりかねない」。塩分補給も重要で、水分補給と同時に行える子ども用のイオン水を飲むことを勧める。イオン水が飲めない乳児は「母乳やミルクの回数を増やしましょう」と助言する。

末岡裕文さん
顔が真っ赤で元気がない時は熱中症の可能性がある。涼しい場所に移動させ、首や脇の下などを冷やし、水分補給させる。水分が取れれば、受診しなくても改善することが多いという。
子どもは体温の調節機能が未熟な上、身長が低いため、照り返しによる地面からの熱の影響を受けやすい。そのため、熱中症を発症しやすいのだ。特に乳幼児は症状などを言葉で説明できず、保護者の観察や声かけが重要になる。
環境省によると熱中症の発症は、乳幼児は自宅、10代は運動中が目立つ。小学生以上は、屋内外でのスポーツ(部活動)のリスクが高い。特に屋内では、窓を開けずに行う事が多いバドミントンなどに気をつけたい。
この時期、子どもを残したまま車を離れては絶対にだめ。末岡さんは「エンジンを切ってすぐに車内の温度が上がり、死に至ることもある」と強く警告する。
高齢者 感覚機能低下→のど渇いてなくてもまず一口
高齢者も要注意。「のどが渇いていなくても、1時間ごとなど定期的に水を飲んで」と促すのは…
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