園児の出欠、アプリで連絡 釧路市、保育園などに導入 保育士、保護者の負担軽減

タブレットによる出退時間を記録するシステムを導入した阿寒幼稚園(大島拓人撮影)
釧路市は市立の保育園や認定こども園、幼稚園に、タブレット端末で園児の登降園を管理するシステムの導入を始めた。保護者は欠席や遅刻などの連絡をスマートフォンのアプリででき、園からの連絡もアプリ上でできる。現場の保育士の業務負担を減らし、保護者の利便性を高める狙いで、8月にも市立の全保育園と一部の私立保育園で導入する予定。
導入するのは大阪市のIT企業が運営するシステム「うぇぶさくら」。アプリで園児の基本情報を写真付きで登録可能で、連絡帳を管理する機能もある。登園時の記録は、保護者のスマートフォンに表示するQRコードを読み取って行う仕組み。
1月から阿寒地区の2園で使用を始め、8月にも音別地区を含む市内4園で整備する。導入に関わる事業費は、ネット環境の整備やタブレット導入費、市内の私立保育園6施設への補助金を含む1296万円。このうち2分の1を国、市と事業者が4分の1ずつを負担する。市内の私立保育施設ではデジタル化が進む一方、市立の施設では整備が進んでいなかった。
これまで現場では、連絡帳を手書きで記入。同時に登園するきょうだいの出欠を、職員室でクラスごとに管理する別々の出席簿に記録するなど時間がかかっていた。システム導入により、一括で出欠を確認できるほか、連絡事項や掲示物もアプリで共有できる。釧路市こども保健部こども育成課の担当者は「園と保護者の負担軽減について、今後も現場の状況を聞きながら進めたい」としている。
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