乳腺外来 女性常勤医に 市立室蘭病院、西胆振で初

「恥ずかしくて言いづらい悩みも気軽に相談してほしい」と話す宇野智子医師
市立室蘭総合病院(高橋典之院長)は、西胆振で初めて女性医師による乳腺専門外来を15日に開設した。女性特有の症状を相談しやすくなるほか、出張医の対応から常勤医にかわって外来診療日も増えることで、乳がんの早期発見や予防につなげたい考えだ。
昨年11月に乳腺専門医の資格を取得した同院の外科・消化器外科副部長の宇野智子医師(42)が担当する。同院によると、女性医師が診察する乳腺専門外来は、道内では札幌や函館などにあるが、西胆振では初めてという。
同院の乳腺専門外来はこれまで札幌の男性医師が2カ月に1回、出張して診察していた。宇野医師は毎週月曜午前(9時半~11時半)に新患を受け付け、加えて第4水曜の午前(9時半~11時半)と午後(1時~3時半)は再診に対応する。
乳腺外来では、乳房のほか、抗がん剤治療による脱毛や爪の変形なども診察する。また、乳房の腫瘍摘出による外見の変化に悩む患者も多い。宇野医師は「男性には恥ずかしくて言いづらいことも気軽に相談してもらいたい」とする。
宇野医師によると、乳がんは働き盛りで、家庭と仕事を両立する40代から増え始めるといい「女性として治療を続ける大変さ、辛さにできる限り寄り添い、不安な気持ちを減らしたい」と話す。(高木乃梨子)
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