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障害ある子の支援多様に 札幌市内の事業所が英語・音楽に特化、専門職員を配置

ペングアートで絵を描く子供。思い思いの色使いで自由なアートが生まれる

障害のある子供らの療育を行う「児童発達支援施設」や学校帰りなどに通う「放課後等デイサービス事業所」の支援が札幌市内では多様化している。従来は、日常生活をスムーズに送るための生活支援プログラムなどが多かったが、英語や音楽、絵画などの指導に特化した事業所が現れ始めた。過去5年で事業所数は約1.6倍に増え、保護者ニーズを受け、個性に合わせた支援を行っている。

札幌市内の事業所 「個性伸ばしたい」

中央区の「ペラペラENGLISH BOOT CAMP」では、英語が「公用語」だ。2歳~中学生まで23人が通い、発達障害の子供が多い。外国人講師の指導で、英語で会話を交えながらゲームのプログラミングをしたり、英語の歌詞を覚えたりして過ごす。

長年、日米の大学で言語学を研究してきた白木ゆみ子代表は「会話が苦手で集団生活になじめなくても、言語能力が高い子供がいる。個性を伸ばし、自らの力で世界に羽ばたける人材を育てたい」と話す。

障害児の発達を促す早期療育や共働きの家庭の増加などで、市内では施設数が増えている。2018年度の事業所数は、児童発達支援は346カ所、放課後等デイサービスは408カ所だったが、23年度はそれぞれ554カ所、631カ所に増加。利用者数も、22年度3月時点で計約1万4千人で、18年度と比べて1.5倍に増えた。

市障がい福祉課は「子供が興味を持てる分野での支援を求める保護者ニーズの高まりから、特色を打ち出す事業所が増えた」とみる。

南区の「どれみ・学び研究所」では、音大を卒業した介護福祉士などの専門職員を配置。ピアノやドラムの演奏、歌などを通して、発語や指先の発達を促す支援に力を入れる。

峯垣裕施設長は「指先や聴覚を刺激することで、複雑な動作や会話を促していく」と話す。長女(3)が通う同区の会社員男性(38)は「娘は言葉の発達が遅いが、音楽が好き。発語につながれば」と話す。

豊平区の放課後等デイサービス「ペングアート」では、絵画などのアート作りに特化した支援を行う。準備などを通して手順を理解する力や創造力を育んでいる。卜部(うらべ)奈穂子代表は「言葉で自分の気持ちを表現できない子供も、アートに気持ちをぶつけることで、自分に自信を持つ。社会生活を送れる手助けをしたい」と話している。(蒲生美緒)

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