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子どもの体作り支え10年 小樽「幼児体力向上委」 月1回、多様な競技の場提供

「小樽 幼児体力向上委員会」の運動イベントで、玉入れを楽しむ子どもたち

小樽市内の社会人有志が手弁当で月1回開いている、未就学児向けの運動イベント「小樽 幼児体力向上委員会」が、活動開始から10年を迎えた。少子化で子ども同士で遊ぶ機会が減り、安全面から公園などでのボール遊びが制限されるケースも増える中、活動を通じて、さまざまな競技に親しむきっかけを提供しようと、メンバーたちは今も工夫を続けている。

今月の活動が行われた12日、市教委庁舎(緑3)の体育館には子どもたちの歓声が響いた。同日は未就学児を中心に、小学生を加えた計14人が参加。サッカーやボール投げ、ダンス、器械運動と4種のメニューを約10分ごとに繰り返しながら約2時間、みっちりと体を動かした。子どもたちは休憩時間に入ると、そばで見守る保護者に駆け寄り、「こんなに高く飛べた」「高いところにボールが届いた」と誇らしげに話した。

同委員会の取り組みは、2013年10月に市内の社会人3人が始めた。「子どもが体を動かす機会が減っている」という居酒屋での雑談がきっかけだったという。翌14年に現在、代表を務める平尾健太郎さん(35)が加わり、転勤などでメンバーは入れ替わりながらも運営を続けてきた。

12日の活動には、市内の社会人7人がボランティアで参加。平尾さんは「サッカーやダンス、タグラグビーなど各自が自分の趣味や仕事を生かして、バラエティーに富んだメニューを組んでいる」と胸を張る。

現在小学5年になる長男を以前通わせていた余市町の公務員笹山直樹さん(33)はこの日、4歳の次男のために約4年ぶりに参加した。汗をかき、元気に走り回る子どもを見つめながら、笹山さんは「町内では子どもが減り、野球やサッカーなどを楽しむことが難しくなっている。地方でも団体競技を体験できる場は貴重だ」と話す。

運動イベントは毎月1回、市内を会場に開催。参加方法などは、同委員会のフェイスブックで紹介している。(石垣総静)

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