函館市立6小学校の再編、26年春に 市教委目標 保護者へ順次説明会

函館市立の八幡、万年橋、千代田の3小学校を八幡小に、中部、中島、北星の3小学校を中部小に統合する計画について、函館市教育委員会(市教委)は2026年春の統合を目指していることを明らかにした。統合には容認する意見がある一方、不安の声も上がっている。市教委は月内から12月にかけて6小学校の保護者向けに説明会を開き、理解を求める。
市教委によると、計画では千代田小の校区の一部は柏野小に、中島小の校区の一部は八幡小に編入する。存続する八幡小と中部小の名称を残すかどうかは未定。
保護者らの合意を得られれば、年度内にも市教委として統合方針を決定し、準備期間を経て26年春に統合校を開校したい考え。市教委はこうした方針について、10月下旬の町会幹部向けの説明会でも示した。
市教委や町会関係者によると、この説明会で市教委は小規模校のデメリットとして「宿泊を伴う行事などの経費負担が増える」などとし、一部の小学校では学年が違う児童が一緒に学ぶ複式学級になる可能性があると説明した。
町会幹部からは「子供が減ったため仕方ない」との声が上がった一方、新たな通学路について「踏切の歩道が狭く危険」「歩道が傾いており雪道で滑って車道に出てしまうかもしれない」との意見が出た。「再編で学区が分断される小学校の児童は行く学校を選べるのか」との質問もあった。
この二つの枠組みの統合については16年に市学校教育審議会が答申していたが、保護者らの合意を得られず議論が中断されていた。(坂口光悦)
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