岩内のフリースクール始動 元教諭ら町民有志運営 11月5日イベント「気軽に加わって」

ハロウィーンも楽しんだ「にじのわ」の子供たち。5日にイベントもある
【岩内】元小学校教諭や塾講師ら町民有志が、さまざまな事情で学校に通わない町内外の児童生徒を受け入れるフリースクール「にじのわ」の運営を始めた。現在、受け入れは月5回程度で、子供や保護者の要望を踏まえて増やしたい考えだ。5日には保護者向けのイベントを初めて開くなど活動の幅を広げている。
にじのわは、子供たちの学校以外の居場所づくりを目的に、有志7人が今春設立した「サドベリースクール岩内」が運営。岩内地方文化センターで毎週火曜のほか、毎月1回、日曜に児童生徒を受け入れている。
対象は5歳から中学3年生までが基本。午前9時~午後4時に自由に来てもらう。参加費は100~500円で、食事の有無などで変わる。元教諭や塾講師、元看護師ら各分野の有志が常駐し、思い思いの過ごし方をする子供たちを見守る。
有志たちが目指しているのは、米国発祥の「サドベリースクール」だ。サドベリースクールは子供と大人が対等の立場で、自由に学び、運営するフリースクールの一形態。10月31日は岩内と近郊の児童生徒、保護者約20人が参加。ハロウィーンのメークを楽しんだり読書をするなどして過ごした。
この日、子供と参加した保護者の1人は「ここに来るようになってから子供が明るくなった。同じような思いを抱く親同士で交流でき、私自身も明るくなったと思う。できれば毎日開いてほしい」と話した。
5日午後1時半から同センターで行うイベントは「保護者も元気になってもらう催し」の第1弾として企画。子供とスマホとゲームに関する講演に続き、交流会を行う。参加費は500円。阿部奈緒美共同代表(41)は「開設日拡大に向けて仲間を増やすのが課題。まずは気軽に交流の輪に加わってほしい」と話す。問い合わせは阿部共同代表、電話090・2876・5701へ。(酒井聡平)
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