バスケ人気、石狩管内で再燃 男子W杯や「スラムダンク」影響

新琴似南小体育館でのバスケ教室。W杯を受け、体験者も増えている
バスケットボール男子日本代表がワールドカップ(W杯)でパリ五輪出場権を獲得し、石狩管内でバスケ人気が再燃している。子ども向けバスケ教室の体験者が増え、スポーツ用品店の売り上げも好調だ。バスケ漫画「スラムダンク」を題材にした映画も流行し、盛り上がりが続きそうだ。
子ども向け教室盛況 用品店売り上げも伸びる
8日夕方の新琴似南小体育館。「ゴール下で、しっかりシュートに持ち込もう」。幼児から小学生までのバスケ教室を全国展開するハーツ(東京)で指導にあたる木部翔平さん(32)が呼びかける。体験で訪れた新川小2年の吉田明莉さん(7)は「テレビでバスケを見て、私もオリンピックに出たいと思った」と、必死にボールを追いかけた。
同小の教室には約30人が通う。市内33教室を構えるハーツによると、体験待ちが増えており、木部さんは「W杯の盛り上がりで、さらに申し込みが増えるだろう」と期待を込める。
厚別区体育館でも小中学生向けのバスケ教室が人気だ。現在、受け付け期間中の後期(10月~来年3月)の高学年向け教室は定員45人に対しすでに55人が申し込んだ。14日の締め切りを前に早くも前期(4~9月)の申し込み数53人を上回り、担当者は「抽選し、キャンセル待ちが発生する可能性が高い」。
日本代表は沖縄市で2日に行われた順位決定リーグO組最終戦でカボベルデを下して3勝目(2敗)を挙げ、自力では48年ぶりの五輪出場を決めた。競合相手に繰り広げた連日の熱戦はテレビ中継された。

スーパースポーツゼビオドーム札幌月寒店のバスケ特設コーナー。関連商品の売り上げは前年の2倍という
スーパースポーツゼビオドーム札幌月寒店は公式グッズなどを並べたコーナーを現在も設置。Tシャツやタオルなど関連商品の売り上げは昨年同時期の2倍を超える。日本代表選手が履いていたシューズを求める問い合わせもある。
昨年末に公開のアニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」が大ヒットし、同店マネジャーの紺谷哲平さん(44)は「40代前後のスラムダンク世代が『久しぶりにバスケをやりたい』と来店し、W杯でさらに増えた」。
札幌圏を管轄する札幌地区バスケットボール協会によると、管内の小学生から社会人までのバスケ競技人口は約1万1千人。来月7日にはプロバスケットボール男子Bリーグ1部のレバンガ北海道の開幕戦がある。同協会の小師良仁総務委員長は「W杯は逆転勝ちの劇的な試合が多く、ファンが増えた。競技人口やレバンガの観客数の増加につながるのでは」と期待する。(芝垣なの香)
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