新旭川保育所、24年度末に閉所 市が条例改正案

旭川市議会に2024年度末で閉所する条例改正案が提出された市立新旭川保育所
旭川市は開会中の定例市議会に、市立新旭川保育所を2024年度末に閉所する条例改正案を提出した。少子化で入所児が減少し、民間の保育所でまかなえるのが理由。15日の本会議で可決されれば、市立保育所は25年度から近文、神楽の2カ所となる。将来的には近文保育所を民間移譲した上で、心身に障害がある子らを受け入れる「市保育センター(仮称)」を新設し、神楽保育所との統合も検討されている。
新旭川保育所は市立保育所で唯一、病気から回復中の子を預かる「病後児保育」を実施している。25年度以降、市内の病後児保育は民間保育所のみが担うことになる。
入所児童数は23年度は47人で充足率52%。市こども育成課の宮川浩一課長は13日の市議会補正予算特別委員会で「これまで保育の受け皿として待機児童の解消を担っていたが、役割は果たされた」と説明した。
入所募集を24年度以降停止し、同年度末までに卒園する子を除く26人に転園を求める。市は昨年5月、市立保育所の配置を見直す計画「旭川市の保育と市立保育所の在り方」を策定し、新旭川保育所の閉所を検討していた。
近文、神楽両保育所については、民間移譲に関し、民間事業者から意見を募るサウンディング型市場調査を実施。近文保育所を民間委譲する可能性が高いと結論付けた。神楽保育所は、新設する市保育センターに取り込む方向で検討が進んでいる。(渡辺愛梨)
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