子育ての悩み軽減へサロン 名寄の助産師ら毎週月曜開催

子育てサロンで、子供からの性の質問への答え方をアドバイスする吉田征子さん(中央)
【名寄】子育ての悩みを相談できる人がおらず孤立しがちな親を支援しようと、市内の助産師や元幼稚園教諭ら有志が「子育てサロン マナ」を開設した。毎週月曜日にカトリック名寄教会(市内西3南4)を会場にボランティアで運営しており、メンバーは「子育て中の親の不安軽減につなげたい」と話す。
講座や交流も 転勤多く孤立しがちな親支援
サロンを立ち上げたのは、いずれも助産師の吉田征子さん(67)と久保伊都子さん(67)をはじめ、元幼稚園教諭、絵本の読み聞かせを続けてきた人など6人。転勤族が多い名寄では誰も頼れず一人で子育てに悩みを抱える親が多いことから、長年親交がある吉田さんと久保さんが6月から準備を進め、名寄教会の協力を得て8月21日に運営を始めた。活動費は市の助成や寄付などで賄っている。
対象は0~3歳児とその親で、きょうだいの参加も可能。子育ての悩みを相談したり親同士で仲間をつくったりできるよう子育てに関する講座を毎回開くほか、親が子育てに関する悩みや疑問などを自由に話す時間を設けている。
今月11日に開かれたサロンには親子5組が参加し、長年子育て教室の開催や性教育の普及に取り組む吉田さんが「子供の性の質問にどう答えるのか」をテーマに話した。「赤ちゃんはどこから来るの」などといった幼児からの質問への答え方をアドバイスした。
3カ月の長男を育てる女性(34)は「育児をすると外出がおっくうになってしまうが、同世代の母親たちと交流ができるので外出のきっかけになる。子育ての情報交換ができるので来てよかった」と話した。
吉田さんは「困ったことがあったら保健師などと連携を取れるようにしている。安心して子育てができるお手伝いをしていきたい」、久保さんは「居心地のいい場所をつくっていきたい」と意気込む。
サロンは年末年始を除く毎週月曜午前10時~11時半に開催し、参加無料。最新情報はサロンのインスタグラムのアカウント(@kosodate_salon_manna)へ。(朝生樹)
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