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【こどもの本棚】藤村賢志『すっぱりめがね』

今回のテーマは「断面」
推薦者 成松彩乃さん(幕別町図書館本館)

身近な物の中身を観察

成松さんは「中身がわかるのが面白い」と、食べ物や機械、道具などの断面に着目した絵本を紹介します。そのうち、「すっぱりめがね」(藤村賢志作/教育画劇)=写真=は、断面を見ることのできる眼鏡をかけたつもりで、ある一軒の家の中にあるさまざまな物を観察する絵本です。

不思議な「すっぱりめがね」をかけると、何でもスッパリと中身が見えてしまいます。キャベツやレンコンの切り口はどんな様子かな? お母さんの作ってくれたおにぎりの中身は何だろう? スーパーで買ってきた魚をのぞくと、きれいに並ぶ硬い骨が見えました。

身近な食べ物をはじめ、ラーメンの入った丼やピアノ、庭の地面の下など、実際には切って見ることの難しい断面も描きます。よく見ると、ピアノの上に置いてあるマトリョーシカの断面も見えたり、同じ野球ボールでも硬球と軟球で中身が全く違ったりすることもわかります。最後に登場する断面は圧巻です。「写実的な画風も魅力です」と成松さん。3歳ごろから。

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(2023年8月30日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)

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