妊産婦孤立防止へオンライン教室 東神楽町、国の支援事業に参加 健康づくり促し母親交流も

山本進・東神楽町長らも参加して行われたプロジェクトの記者会見=28日、東京都文京区
【東神楽】町は、内閣府などが実施する妊産婦の支援事業「『ママもまんなか』子育て支援プロジェクト」に参加する。オンラインの運動教室を通じて妊産婦の健康づくりを行いながら、専門家への相談や母親同士の交流を促し、孤立を防止する狙い。28日に東京都内で記者会見が行われ、同町の山本進町長が「子育ての喜びをわかちあい、地域社会と連携したしくみをつくりたい」と抱負を述べた。
参加するのは同町を含む全国12の自治体。妊娠16週以降から産後3年未満の母親が対象。毎日行われるオンライン教室の中から週2回、好きなメニューを選んで参加する。各回1時間で、前半30分は「ダイエット」「腰痛予防」などの運動、後半30分は助産師や保健師らへの相談や妊産婦同士の交流。このほか、月に1回、各自治体で対面の教室も開催する。
プロジェクトは、産官学による研究や技術で社会的課題の解決をめざす「戦略的イノベーション創造プログラム」の一環。母親が社会活動に主体的に参加し、必要なサポートが得られる社会を構築する狙いで、筑波大が中心となり仕組みを考えた。運動は同大が監修、同町や埼玉県所沢市、新潟県加茂市、奈良県田原本町など計12自治体で参加者を募る。9月中旬に開始し、計5年間実施する。
事業のディレクターを務める同大人間総合科学学術院の久野譜也教授は「妊産婦は孤立しがちで、自殺や虐待をするリスクが高い。この課題に徹底的に取り組み、将来はほかの自治体にも広げたい」と話す。(本郷由美子)
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