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長期休み中、児童会館で弁当提供 札幌市内120館に拡大 共働き増え需要多く 市、予算確保に苦慮

発寒南さくら児童会館でザンギ弁当を食べる子ども

札幌市が夏や冬の長期休み中に児童会館・ミニ児童会館で、子どもに昼食の弁当を安価で提供する事業が好評だ。3年目を迎え、事業を行う会館は、今夏で当初の6倍の120館にまで増え、子や保護者からも喜ばれている。共働き世帯が増える中「実施を増やして」と要望もあるが、予算確保が課題となっている。

「いただきます」。18日、西区の発寒南さくら児童会館に夏休み中の小学生の元気な声が響いた。1~6年生42人が1食390円のザンギ弁当をほおばった。白米にシューマイ、オレンジなども入り、6年の高橋優宇さん(11)は「おいしかった。弁当の日が増えたらいいのに」と笑顔だ。

事業は、長期休み中に保護者の負担を減らそうと、市が2021年の冬休みに20館で試行的に始めた。徐々に実施会館を広げ、今夏は昨冬から20館増やした。サケのミソマヨネーズ焼きやハンバーグ、青椒肉絲(チンジャオロース)と献立を変え、各館4回ずつ提供した。

発寒南さくら児童会館の児童指導員田中美和さん(48)は自らも子育て中で「子どもが楽しみにしている。栄養バランスも良く親としても助かる」と話す。

こども家庭庁が5月に行った調査によると、全国の放課後児童クラブ(学童保育)で、長期休暇中に昼食を提供しているのは995市区町村の1万3097施設のうち22.8%と低迷し依然課題となっている。

札幌市が昨冬行った利用者対象の調査によると、事業を「満足」「やや満足」と答えた人は80%。各館3回行った回数には「少ない」「やや少ない」が計76%。市子ども企画課は「需要の高さを実感する」と語る。

市独自事業のため道や国の財政支援がなく、予算確保に苦慮している。本年度は冬にも140館で各3回行う計画で、予算は夏と合わせて870万円に上る。全199の児童会館・ミニ児童会館で夏と冬休みの平日に当たる30日前後実施するには経費がかなり増える。市は来年度まで試行する予定で、「25年度以降は試行の結果を見て検討する」としている。(久保耕平)

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