江別市、放課後クラブ2カ所新設 24年春にも第一小と東野幌小校区

江別第一小校区の放課後児童クラブとして活用される元教員住宅
【江別】市は今秋から、江別第一小と東野幌小の両校区で2024年度に開設する新たな放課後児童クラブの整備に着手する。共働きの増加や子育て世帯の転入で、既存施設では受け入れ切れなくなったため。両校区とも国の交付金などを活用して元教員住宅を改修し、定員約40人の施設を各校区に1カ所整備する考えだ。
江別第一小校区は、旧江別小の元教員住宅(緑町西1)を活用する。同住宅は築56年のコンクリートブロック造2階建て、延べ床面積120平方メートルで、改修費は3200万円。
同小校区には公設民営の「江別第一小学校放課後児童クラブ」(定員64人)と民設民営の「放課後児童クラブみなぱ」(定員40人)がある。現在、両施設合わせて定員より約20人多く受け入れている上、待機児童も計約10人いるため新設を決めた。
東野幌小校区では同小敷地内の元教員住宅(東野幌町48)を2450万円かけて改修する。建物は築37年の木造2階建て、延べ床面積92平方メートル。
同小校区にも民設民営の「クマさんのレンガの家ジュニアクラブ」(定員45人)がある。待機児童はいないが、定員を15人ほど超えて受け入れる状況が続いていた。同小校区の緑ケ丘地区では、12~14年に宅地造成が行われ、約160戸が建設されたことに伴い、児童数が増えたことなどが背景にあるとみられる。
市は両校区の新施設について、25日まで運営事業者を募集し、9月にも決定する。改修工事は9月ごろから始め、来年1月の完成を見込む。開設時期は同4月を目指す。
現在、市内の放課後児童クラブは25施設あり、今年4月1日時点の利用者は計1026人。全施設の定員959人を上回っており、待機児童は39人だった。
市子育て支援課は「今後も待機児童などの状況を見ながら、他の小学校区でも必要に応じて新設を検討したい」としている。(土門寛治)
この記事に関連するタグ
What’s New
- ニュース
- ALL
Editor's pick up
Ranking
- すべて
- ニュース