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保育所と小学校、学びつなげ 佐呂間町教育委員会、カリキュラム開発へ

文科省職員らが視察した佐呂間小1年生の授業。児童が画用紙とペンを使って建物や生き物などを表現して架空のまちをつくる活動には、保育所での遊びの経験が生かされている

【佐呂間】町教育委員会は本年度、町内の保育所と小学校での教育活動の充実と円滑な移行を目指し、5歳児から小学1年生までの「架け橋期」の連携強化やカリキュラムの開発に取り組んでいる。年度内に地域の実情や現場の意見などを盛り込んだカリキュラムを作成。来年度から運用して効果を検証する。

文部科学省は2022年度から、幼稚園・保育所と小学校が連携を深め、一人一人の発達段階に配慮して学びや生活習慣などを育む「幼保小の架け橋プログラム」事業を実施。全国19自治体のモデル地域に選ばれた道は本年度、佐呂間町を日高管内えりも町に次いで重点地域に指定した。

佐呂間町内には幼稚園はなく、3地区に公立の保育所と小学校が一つずつある。保育所と小学校の間では、以前から幼児が小学校の施設や教諭に慣れるための交流は行われているが、教育活動の目的や内容は積極的に共有されていないという。

重点地域指定を受け、町教委は「保小接続カリキュラム開発会議」を設置。保育所と小学校が互いの活動や授業を把握して連携を深め、より質の高い教育を提供するための土台づくりを担う。

10日の初会合には、文科省初等中等教育局幼児教育課の藤岡謙一課長も同席。11日は町内小学校などを視察し、「先生たちは既に十分にきめ細かい対応ができている。(保小が互いの教育を意識するようになれば)より効果的に教えられることが増え、子どもの成長のためになる」と、成果を期待した。

同会議会長の佐呂間町の谷川敦教育長は「0~18歳の学びを考えた時、保育所と小学校のスムーズな連携がどのような効果をもたらすのか検証していきたい」としている。(佐藤諒一)

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