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昭和感漂う駄菓子屋、紋別に 障害児施設代表・豊田さんが開店 買い物練習の場にも

約200種類の駄菓子やゲーム機が並ぶ「えがお屋」

【紋別】子どもは小銭を片手に駄菓子を選び、大人は昔を思い出し―。市内の障害児通所施設「こども未来支援センターそれいゆ」代表の豊田雅晴さん(54)が、市港町4に、市内で唯一となる駄菓子屋「えがお屋」を開店した。約200種類の菓子や、ゲームセンターでなじみのあるゲーム機を並べ、昭和の雰囲気を再現。市民に楽しんでもらうだけでなく、施設の子どもたちには買い物の練習の場にもしてもらう。

店内にはスナック菓子やチョコレート、10円ガムなど100円以下の商品を多く並べた。自分で作る綿菓子製造機、スーパーボールくじ、文房具、シール、ガチャガチャ、クレーンゲームなどがあり、昭和の駄菓子屋をほうふつとさせる。

豊田さんは、5市町村で運営する通所施設「西紋こども発達支援センター・すてっぷ」に勤務していたが、通所待機児童がいる状況を見て、市役所を早期退職。2020年にそれいゆを設立し、21年1月から受け入れを始めた。

駄菓子屋開設のきっかけは、21年秋、施設に通う幼児から「おやつを食べたい」と要望されたこと。豊田さんの小学生時代には、少なくとも市内に4軒の駄菓子屋があったが、いつの間にか姿を消していた。

「今の子どもたちにも駄菓子屋でのわくわく感を感じてほしい」との思いが募ったという。菓子は、施設で配るおやつになったり、お金の計算の教材になったり。店は子ども同士の交流の場にもなる。市中心部の旧酒屋の空き店舗を、オーナーから無償譲渡してもらい開店にこぎつけた。

今月3日に営業を始めたところ、口コミで広がり、高齢者や親子連れ、小学生らで連日にぎわっている。駄菓子のリクエストも受け付けており、今後はゲーム機を増やしていく。豊田さんは「品数を充実させ、いつかは店を就労支援施設にしたい」と目標を語る。

営業は、平日午後3時~6時、土日祝日午前10時~午後6時。火、水曜定休。(仲沢大夢)

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