札幌市、全200児童会館にWi-Fi整備へ パソコン持参増に対応
札幌市は10月から来年3月にかけて、市内に200カ所ある全ての児童会館・ミニ児童会館にWi-Fi(ワイファイ)を整備する。札幌市教育委員会(市教委)から1人1台配布されたパソコンを持ち帰る小中学生が増える中、放課後の児童会館を学習の場として活用してもらう狙い。一部の施設に設置済みの移動式エアコンや自動体外式除細動器(AED)の整備も進め、子どもが過ごしやすく、安全な環境をつくる計画だ。
エアコン、AEDも順次
札幌市子ども未来局によると、市内には児童会館が110館、小学校内にあるミニ児童会館が90館ある。市教委が2021年4月に配布したパソコンを持参し、これらの施設で自習をする子どもが増えていることを受け、Wi-Fiの整備を決めた。道内では北見市が22年度に全児童館に整備済みという。
札幌市が導入するWi-Fiは1台につき30台の端末が同時接続できる。同局は「共働きの増加で放課後児童クラブなどで午後7時ごろまで児童会館に残っている子どもも少なくない。学習環境を整えたい」という。

札幌市内の小学校でパソコンを使って勉強する子ども。児童会館でも利用できるようにする(札幌市提供)
夏場の暑さが年々厳しくなっていることから、エアコンがないミニ児童会館に移動式エアコンを配備する事業も進める。すでに19館に設置済みで、29館は学校にあるエアコンを借りて手当てし、どちらでも用意できない42館に年度内に配備する。
札幌市はこのほか未設置の90児童会館にAEDをリースで10月から設置する。小学校内にあるミニ児童会館は学校にAEDがあるため、新たな設置はしない。
札幌市は関連予算として計2千万円を本年度一般会計補正予算案に計上した。開会中の第2回定例市議会で審議される。(久保耕平)
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