子どもの居場所 砂川「秘密基地」が移転 日数拡大、2年目も楽しく

「みんなの秘密基地」で子どもと話す望月さん(左)
【砂川】放課後などに子どもたちの居場所を提供する活動「みんなの秘密基地」が2年目を迎えた。6月からの会場は市内寺院から化粧品製造販売シロ(東京)の工場移転に伴い、今年4月下旬から空いていた旧SHIRO砂川本店(市西1南5)を活用。対人関係などさまざまな理由で学校に足が向きにくい子どものため、平日午前中の利用できる日数を拡大した。運営を担う望月亜希子さん(45)は「これからも多くの子どもたちに来てほしい」と話す。
秘密基地はシロが立ち上げた地域活性化を市民と目指す「みんなのすながわプロジェクト」の子どもサポーター部会のメンバーが運営を担当。同部会代表の望月さんらが中心となり、「学校にも家にも居場所のない子どもがいる。いつ来ても良い場所をつくりたい」と昨年4月に始めた。ただ、子どもたちのために早く活動をと、約1年間は市内の弘法寺(市東1南8)のお堂を使わせてもらってきた。運営資金は休眠預金を公益活動に使う国の制度で確保している。
利用対象は小学3年生~高校生。秘密基地には約200冊の本やボードゲームなどを用意している。子どもたちは望月さんや市内在住の砂川中の支援員、岩崎千恵さん(56)、国学院道短大舛井雄一教授のゼミ生らと、自習や遊びなど思い思いに過ごすことができる。「親や先生のような縦関係でも、友達のような横関係でもない、斜めの関係」を目指しているという。
小学3年~中学3年の約100人が利用。1日10~20人が訪れている。佐藤子龍さん=砂川中2年=は「昨年の夏からほぼ毎日来ている」、岩崎凜久(りく)さん=同=は「みんなで集まってゲームをするのが楽しい。これからも通いたい」と喜ぶ。 場所の移転に合わせ、これまで、不登校の子どもたち向けに週1回程度午前中に開催していたが、平日すべてに拡大した。望月さんは「子どもの居場所をつくり、大人と子どもが交流できる場にもなれば」と話す。
開設時間は、放課後は月曜は午後2時半から、火~金曜は同3時半からで、いずれも同5時半まで。午前中は月~金曜午前10時~正午。(望月悠希)
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