子どもの「弱視」早期発見へ 札幌市、3歳児健診でモデル事業

札幌市は本年度、子どもの視力の発達が妨げられて生じる「弱視」を早期発見するため、3歳児健診で目の異常の疑いがあるかどうかを見分ける「屈折検査」を実施する。まずは10区のうちの1区でモデル事業として行い、2025年度にも全区での実施を目指す。

市は本年度一般会計補正予算案に600万円を計上。屈折検査は、専用機器で目の屈折異常を短時間で調べられ、早期発見につなげられる。市は1区をモデル地区に選び、検査機器を2台導入する。屈折検査はこれまでなかったが、3歳児健診で、従来行われているカードを使った視力検査と合わせて実施する。

検査機器の導入は、国が昨年度に創設した費用の半額を補助する制度を使う。

弱視は、視力の成長期に、遠視・乱視という目の屈折異常や視線がずれる斜視により、発達が妨げられることなどが要因とされる。市地域保健・母子保健担当課は「弱視は50人に1人いるとされ、目が急速に発達していく幼児段階の健診で早期発見し、治療につなげることが大切」と話している。(蒲生美緒)

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