【こどもの本棚】フィフィ・クオ『ぼくだってとべるんだ』

今回のテーマは「あきらめないで」
推薦者 紺野美希さん(清水町図書館)
視点を変え 見つけた希望
表紙は、空を見上げるペンギン。紺野さんが紹介してくれた「ぼくだってとべるんだ」(フィフィ・クオ作絵、まえざわあきえ訳/ひさかたチャイルド)=写真=に出てくる子どもペンギンは「ぼくもおそらを飛びたいな」と思います。
しかし、みんなが「ペンギンは空は飛ばない」といいます。それでもカモメを見て、パタパタと羽を動かして飛ぼうとする子どもペンギン。イラストがかわいらしく、けなげでかわいらしい姿にキュンとなる。練習して、何度も繰り返せば飛べる!と信じて羽を動かしますが、誤って海に落ちてしまいます。
初めて入る真っ暗な海をさまよっていると、パパが助けに来てくれました。一緒に海の中を泳ぎ回っていて気づきます。「ペンギンは海の中を飛ぶんだね」
「諦めないことで、気づきを得られるんです」と紺野さん。できないと決めつけず、見方を変えれば希望があることを、かわいいペンギンが教えてくれます。3歳から。
こちらもおすすめ
「もう ぬげない」
ヨシタケシンスケ作/ブロンズ新社
「おかしになりたいピーマン」
岩神愛作絵/岩崎書店
「あいたくなっちまったよ」
きむらゆういち作、竹内通雅絵/ポプラ社
(2023年5月24日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)
この記事に関連するタグ
What’s New
- 子育て・教育
- ALL
Editor's pick up
Ranking
- すべて
- 子育て・教育
2025
9/10
WED
Area
道央
小樽・ニセコ・積丹