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釧路市の「産後ケア」利用、大幅増の39件 22年度 助産院追加、対象者も拡大

産後ケアの利用施設となったイコロ助産院。いずれも助産師の新居沙織さん(右)と妹の在原千玲さんが運営する

産後間もない母親が子どもと宿泊し、休養してもらう釧路市の「産後ケア事業」の利用件数が昨年度に39件に上り、前年度の8件から大幅に増加した。これまで宿泊先は市立釧路総合病院のみだったが、昨年度からはより家庭的な環境で過ごせる助産院を宿泊先に追加。対象者も産後4カ月以内から産後1年未満まで拡大し、利用者増につながった。

産後ケア事業は、助産師のいる施設で赤ちゃんを預けて睡眠をとったり、育児相談ができる。1泊5千円のほか食事代が必要で、2泊まで利用可能。

昨年度から宿泊先の委託を受けたイコロ助産院では、全体の8割を占める31件の利用があった。2階建ての一軒家を貸し切っており、助産師と一緒に自宅のように過ごせる環境が好評で、同院の助産師新居沙織さん(38)は「バランスの良い手作りご飯を食べて、ゆっくり湯船につかることもできる。育児の悩みを吐き出して心身を休める機会になれば」と話す。

市立釧路総合病院は昨秋に新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことも影響し、昨年度は8件にとどまった。

新たに対象となった産後5カ月から1年未満の利用者は昨年度、全体の約4割を占めた。対象者の拡大で離乳食や卒乳など、産後5カ月以降に生じる相談にも対応できるようになったという。

市の産後ケア事業は2019年度にスタートし、初年度は1件、コロナ禍と重なった20、21年度はいずれも計8件だった。市は公式ラインなどで周知を強化している。市の担当者は「利用者から『救いのような時間』『育児に前向きになれた』との声が寄せられている。育児に疲れすぎてしまう前に、利用して体を休めて」と呼びかける。申し込みは市健康推進課、電話0154・31・4525へ。(長谷川史子)

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