十勝からボルダリング選手を 帯広のジム、小学生に無料開放 「運動に自信がない子も挑戦して」

「ワンダーウォール」のスクールで、ボルダリングに挑戦する小学生
十勝管内からボルダリングの五輪選手を―。帯広市内のボルダリングジム「WONDER WALL(ワンダーウォール)」(東2南5)は4日から、小学生を対象にしたジムの無料開放を始める。毎週土曜の約50分間で、ボルダリングの魅力を小学生に伝えることで競技人口を増やし、世界に通用する選手を育てるのが目標だ。
ボルダリングは突起物が付いた壁を登るスポーツ。スポーツクライミングの3種目の一つとして2021年東京五輪で正式種目に採用され、人気が高まった。
帯広のジムは、インターネット販売事業会社を経営する帯広市の岡田知己さん(52)ら自営業の3人による合同会社が2021年10月に開設し運営。東京五輪でルート設計に携わった元選手の伊藤剛史さん(43)がルートを監修し、初心者から上級者までが楽しめる設計に仕上げている。
小学生向けの無料開放は「十勝から未来のアスリートを探せプロジェクト」と銘打ち、毎週土曜の午前10時から50分間行う。興味を持った小学生には昨年4月に始めた小学生向けスクールに参加してもらい、継続してボルダリングに取り組める環境を整えることで、次世代の選手を育成する。
小学生向けスクールは週4日開かれ、現在は計30人ほどが利用。昨年6月から通っている芽室小6年の谷山元太君(12)は「野球のために体幹を鍛えようと始めた。試行錯誤しルートを攻略できた時、達成感を感じて楽しい」と話す。
同ジムは突起物(ホールド)の数を開業当初の1.5倍に増やすなど工夫を凝らす。ジムを運営する岡田さんは「スポーツは用具などに金がかかり、保護者の負担が大きい。子供の未来のために何ができるかを考えた」と無料開放の狙いを説明。「ボルダリングは初心者でも楽しめる。運動に自信がない小学生も挑戦してほしい」と利用を呼び掛けている。(古谷育世)
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