子育て情報、AIが案内 札幌市、月内にもチャット導入

富山県南砺市の子育て支援サイトに表示されるチャットボット「ビーボット」(南砺市提供)
札幌市は子育て支援などに関する質問に、ホームページ(HP)上で人工知能(AI)を使って対話形式で回答する無料サービス「チャットボット」を今月中にも導入する。時間的制約のあるひとり親家庭を念頭に、子育て世帯が求める情報にいつでもアクセスしやすくする。
札幌市の子育て支援制度は医療費助成や児童扶養手当など多岐にわたるため、子育てや仕事に追われるひとり親世帯は必要なサービスにたどり着きにくい課題があった。新サービスは、ITサービスのビースポーク(東京)が開発したチャットボット「Bebot(ビーボット)」を活用する。
ビーボットは、札幌市の子育て情報サイトにパソコンやスマートフォンでアクセスすると、画面上にチャット画面が表示される。キーワードを直接入力するか、「保育」「給付金」など複数の項目から選んで進めていくと、探している制度の情報にたどり着く。AIが利用傾向などを学習しながら、回答の精度を高めていくという。
富山県南砺市では、本年度からビーボットを導入。南砺市の子育て支援サイトなどで活用している。同市子ども課は「夜間のほか、すきま時間に必要な情報を探してもらいやすい」とメリットを説明する。
札幌市はこれまで、ひとり親家庭向けの支援事業について、チラシや札幌市の子育て情報サイト、LINEなどを通して発信してきた。札幌市子育て支援課は「(新サービス導入で)支援を求めるひとり親をはじめ、子育て世帯の利便性を高めたい」と話している。(長峯亮)
(2022年10月18日 北海道新聞朝刊掲載記事)
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