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夏休み期間中、学校が学習支援 苦手教科克服へ旭川の小中 生活リズムや意欲維持に効果

夏休みの宿題やドリルを持参して勉強に励む旭川市立新富小の児童ら

夏休みの宿題やドリルを持参して勉強に励む旭川市立新富小の児童ら

旭川市内の小中学校の一部で夏休み期間中、自由参加の学習支援教室が設けられ、児童生徒が苦手教科の克服や自習に取り組んだ。旭川市教育委員会によると、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で道内の平均点が低いことを背景に、10年ほど前から各校が夏・冬休みに自主的に行っている。新型コロナウイルス感染拡大で中断している学校もあるが、それ以前は大半の学校が実施。子どもたちの学習意欲向上、生活リズムの維持につながっているという。

「もう一度ゆっくり問題文を読んでみて」。旭川市立新富小で7月26日から3日間行われた学習支援教室。算数のドリルで分からない問題にぶつかった児童は、先生からアドバイスを受け、しばらく考えて解答を記入。「正解だよ」という言葉を聞くと、満足そうに次の問題に取りかかった。

児童数309人の同校はこの夏、コロナ禍で見合わせていた学習支援を再開。3日間で延べ333人が参加し、教員延べ60人と保護者のボランティア延べ3人が子どもたちの指導に当たった。コロナ前までは、校舎が近い旭川北高の生徒にも協力してもらい、児童の勉強をサポートしてきた。

3コースを設定。「学習支援コース」は、ドリルや夏休みの宿題などを先生に質問しながら仕上げていく。「読書・調べ物コース」は、図書室で読書や自由研究の課題と向き合う。5、6年生限定の「算数支援コース」は、算数のつまずきを解消するため、3日間を通して基礎を固める。

算数支援コースで学んだ5年の福永桜彩(さえ)さん(11)は「苦手な所を分かりやすく説明してもらえた。算数をもっとできるようになりたい」と喜ぶ。長期休み中に実施する学習支援の意義について、石川憲一教頭は「子どもたちが解けない問題を先生に質問し、不明点を放置しない習慣をつけることで、学習意欲の向上につながる」と説明する。

市教委によると、学習支援教室は児童生徒の学力向上を目的に各校が独自に実施。学校ごとに2~4日間程度の実施期間とメニューを定め、希望者が登校して学習する。時期はさまざま。学習のリズムを継続させるため、長期休暇に入ってすぐに行う場合や、崩れた生活リズムの改善や次の学期への助走のため、休みの終盤に行うケースもある。

旭川小は今夏、コロナ禍のため対象を絞って実施。例年は小中連携・一貫教育を実践している旭川中の生徒の協力を受け、児童の学習をサポーターとして支えてもらっているが、取りやめた。旭川中央中は「自学自習コース」と、数学と英語の「基礎固めコース」を設け、2日間で延べ214人が参加した。

名寄、士別、富良野の3市の小中学校も、コロナの影響で中断しているケースはあるものの、多くが学習支援の場を設けている。

旭川市教委学校指導課は学力テストの結果への影響などは不明と説明するが、児童生徒の規則正しい生活や学習習慣の維持に役立っていると強調。「休み中に、子どもたちが興味のある分野にじっくりと取り組むきっかけとなるような、環境づくりにも期待したい」としている。

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