\大切なお知らせ/

mamatalkは2025年9月末をもって
サービスを終了いたします。
一部の記事は MouLa HOKKAIDO にて
引き続きご覧いただけます。

これまでのご利用、
本当にありがとうございました。

夜更かしの子、虫歯リスク増 北大研究班実証 唾液減り細菌増殖

子どもの夜更かしは虫歯になりやすい―。北大大学院歯学研究院の小児歯科研究班が、就寝や夕食の時刻が遅い夜型の生活習慣が、子どもが虫歯になるリスクを高めることを研究で実証した。研究班は「虫歯予防の観点からも、早寝早起きの規則正しい生活をしてほしい」と呼びかけている。

研究は、同大学院の八若(やわか)保孝教授と現在は北海道医療大の西出真也講師らが取り組み、4月に台湾の歯科医学会の機関誌に論文を発表した。研究班は2012年8月から13年2月に北大病院の歯科を受診した1歳~16歳の230人に、就寝、起床、食事、歯みがきの時刻などを8日間記録してもらい、有効な回答が得られた140人の生活習慣と虫歯の本数(治療済みも含む)との相関関連を調べた。

調査によると、140人中、虫歯は最低がゼロ、最高17本、1人平均4本だった。乳歯だけのグループ(2~7歳、38人)では、「就寝時刻が遅い」と答えた子どもほど虫歯が多い傾向があった。「夕食時刻が遅い」「夕食を決まった時刻に食べていない」「間食の回数が多い」という子どもも同様の傾向がみられた。一方、すでに永久歯だけのグループ(11~16歳、33人)では、虫歯との相関関係があったのは「夕食を決まった時刻に食べていない」という子どもだけだった。

この結果から研究班は「夜型の生活習慣の影響は、年齢が低い子ほど受けやすいと考えられる」と分析。夜間は眠っていても起きていても日中より唾液の分泌が減り、口の中の細菌が増えて虫歯が発生、進行しやすいとされ、「夜遅くに子どもが食事や間食をすると、口の中が酸性となり歯を溶かしやすくなるとともに、細菌の栄養となる糖分が残りやすく、虫歯になるリスクがさらに高くなる。経験的に『夜遅く食べると虫歯になる』とよく言われるが、これを証明することができた」としている。

取材・文/岩本進(北海道新聞編集委員)

この記事に関連するタグ

2025
9/6
SAT

Area

北海道外

その他