連載コラム「井澤綾華のうちのごはんができるまで」第12回
豆どころ 種類もいっぱい地元食材 エスニックな味で
約1年間の産休・育休が終わり、栗山町地域おこし協力隊に復帰しました。家族が営む井澤農園は、今月から玉ネギの苗作りが始まり、本気の農業モードに入るので、娘は保育園に入園。母子そろって大きなステップを踏み出します。
結婚するまで、豆を食べる機会はお正月のほか、節分くらいでした。今は家族が食べる分の黒豆など数種類を栽培し、1年間で食べきっているので、一般の家庭より豆料理の頻度は高いかもしれません。
一度に多めにゆでて冷凍しておくと、思いついたときに煮豆やあんこを作ったり、カレーやスープ、サラダにも入れられます。一般的には一晩浸水させてからゆでますが、新鮮な小豆は生のまま煮込んでも、ふっくら。
北海道は大豆や小豆の生産量が全国一の「豆どころ」。栄養満点の地元食材なのです。炭水化物の多い金時やトラ豆、貝豆、エンドウはほくほくしているので、甘煮などのおやつ向き。脂質やタンパク質の豊かな黒豆や大豆、青大豆は、みそや五目煮など、ごはんに合うしっかりした味に向いています。

中東の国々の郷土食「フムス」は、豆のペースト
中東の国々の郷土食「フムス」は、豆のペースト。本来はひよこ豆を使いますが、どんな種類でもおいしく仕上がります。煮た豆をつぶし、なめらかに裏ごししてオリーブオイル、好きなスパイス、塩を加えてトーストや野菜につけて、素材の味を楽しんで下さい。

豆いろいろ
インゲンの一種「貝豆」=写真左=は生産者が少なく希少。甘煮にぴったりです。抗酸化作用の高い小豆は煮汁ごと調理を。いとこ煮=右下=のような甘い味付けのほか、キーマカレー=右上=に入れると、肉っぽくて美味。
(写真提供:井澤 綾華さん)
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