• 2018/11/02

    9 <実は作ってます>サツマイモとショウガ 北海道の名産品になるかも

     鼻の奥がツンとする、乾いた冬の匂いがしてきました。春生まれの娘が初めて迎える季節に向け、厚めのセーターやズボンをそろえているところです。

     家族は年末まで、寒い納屋でタマネギを選別します。冷えた体をねぎらうため、自家用の畑で採れたサツマイモを焼いておやつにし、ハウス栽培のショウガを料理にたっぷり使います。

     どちらも「暑い地方でしか作れないと思ってた」とよく言われますが、道内で露地栽培している農家もあり、空知地方では両方とも作られています。

     以前は「品質や収穫量で本場には勝てないから、作っても仕方ない」という考え方が主流でしたが、気候が温暖化し、インターネットなどで種や苗が入手しやすくなって、研究熱心な農家の心をくすぐったようです。暑い地域特有の病気や虫に悩まされないのもメリットです。

     サツマイモは、本州産よりでんぷん量が少なくて糖分が多く、加熱するとねっとり。最近は「ほくほく」より好まれている口当たりなので、将来は北海道の名産になるかもしれません。

     夫はハウスでレモンも鉢植え栽培しています。今年は3本の木に20個近く実がなり「いつか温室で道産レモンをたくさん作りたい!」と、新たに10本近く育て始めました。誰もやりそうにないことに目を輝かせて挑戦する夫には、いつも刺激をもらっています。

    <ショウガ>

    「ショウガと焼きサバの混ぜご飯」

     子どもの繊細な舌と鼻には刺激が強め。とはいえ体を温めるには最適の食材ですし、スパイスやハーブの辛みや香りは味覚を豊かに育てます。ゆっくり慣れるため、鶏つみれの隠し味に使ったり、料理にしぼり汁を入れてみましょう。

    (写真提供:井澤 綾華さん)

     PROFILE

    井澤 綾華(いざわ・あやか)
    どさんこ管理栄養士。栄養教諭第一種も取得済み。 北海道夕張郡栗山町にて地域おこし協力隊として活動しながら、農家の一員として食について発信中。

    【Facebook】 https://www.facebook.com/izawa.aaa
    【Instagram】 @izawa_farm

     BACK NUMBER

    <1> 「農家好きの理由」夢かない家族の一員に
    <2> 「下ごしらえは愛」洋風でも おふくろの味でも
    <3> 「農家の家庭菜園」 4世代の胃袋支える
    <4> 「料理は掛け算」食感や味付け 組み合わせ無限大
    <5> 「赤ちゃん対策」機嫌いいとき 皮を「むきだめ」
    <6> 「おいしい適温」五感に+ 満足度を左右
    <7> 「ジャガイモの花」畑に咲く 目のごちそう
    <8> 「値段の内訳」高くても安くても手間や費用は同じ


    <井澤綾華のうちのごはんができるまで>
    「子育て世代の新聞 週刊じぶん」で連載中!(毎月第1金曜日)

    ※2018年11月2日より掲載日が毎月第1金曜日へ変わりました。

    北海道新聞の20~40代向けページ「週刊じぶん」(金曜朝刊に掲載)は、親としてだけではなく、夫や妻、働き手など、さまざまな立場の皆さんに読んでいただきたいページです。一人の「自分」にかえって、誰かに共感したり、自分ゴトとして考えたり。そんな時間をつくるお手伝いをしています。


    【テーマは週替わり】 家族、社会、仕事、情報などの話題を週替わりで取り上げています。毎回掲載される2つの連載の筆者のほとんどは道内に住む子育て世代。いろいろな「じぶん」が、日々の楽しみややりがいを発信しています。