Lifestyle
  • #11|リモートワーク 余剰スペース、柔軟活用

    2階リビングに接する4畳半の余剰スペースが、平日の日中はワークスペース、それ以外は子供の遊び場として機能しています

    「ステキな家をつくろう」
    札幌在住の建築家、三木万裕子さんが、古民家をリノベーションして〝わが家〟をつくったときに学んだアイデアやノウハウをつづるコラム。毎月第1土曜日に北海道新聞朝刊「くらし面」で連載中。


    コロナ禍以降、リモートワークが主流の世の中になりました。通勤時間を短縮できたり、遠隔地とつながるビデオ会議を利用できるなどメリットがあります。その一方で、気持ちの切り替えが難しい、集中できない、運動不足になる―などの問題もあります。

    私たちは、コロナ以前から自宅を職場にした生活を送っています。前述した問題に悩まされることも多々あります。ただ、小さな家の中にリノベーション(改修)ならではの“プランの無駄”があるので、それが悩みの解消につながっています。例えば少し広めにとった玄関ホールや寝室、リビング横に設けた小さな空間などが必要に応じてワークスペースに変貌し、いろいろなシチュエーションごとの使い分けができています。

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    リビング、ダイニング、寝室―と場所ごとにきっちり役割を与えてしまうよりも、一見無駄と思える場所が所々にある方が、家を柔軟に使いたいときには生きている気がします。日当たりや冬場の暖房の問題から、リビングが2階になっているのも、運動不足解消やプライバシーの確保に役立っています。

    ところで今すぐにでもできる案があります。可動のテーブルで時間ごとに居心地の良い場所を探したり、丸テーブルで座る場所を変えて景色や風通しに変化を付けてはどうでしょうか?

    また、うちでは子供の見送りで一度必ず外に出て、朝日を浴びて外の空気を吸う習慣がありますが、それも気持ちの切り替えに良い気がします。

    ちょっとしたことでも一度、家での過ごし方、身の置きかたを見直すことが、長引くコロナ禍のストレス軽減の一助になればと思います。

    写真提供/三木万裕子さん

     PROFILE

    三木万裕子(みき・まゆこ)
    1級建築士。東京都内の建築設計事務所勤務を経て2013年に独立。「三木佐藤アーキ」を主宰し、建物のほか家具のデザインや製作も行う。札幌市内の古い農家の住宅を修復し、夫で建築家の佐藤圭さん(38)、長男の千木(せんぼく)君(2)と3人で暮らす。札幌市出身。
    【公式サイト】https://mikisatoarchi.com/
    【Instagram】www.instagram.com/mikisatoarchi/