• 2020/07/09

    小学校行事「密」回避模索 「何とか実施したい」 札幌

     札幌の市立小学校が、年中行事をどう実施するかで気をもんでいる。新型コロナウイルス対策のため、本年度は「密」を避ける必要がある。運動会だと競技数を減らして秋に開き、実施時間も学年で分けるケースが多い。宿泊学習だと施設側の受け入れ制限などから宿泊先を検討中の学校が目立つ。学校側は「いずれも子どもが楽しみにしている行事。何とか実施したい」と話している。

     運動会は例年5~6月に開催するが、本年度は年度初めから長期休校が続き、暑い時期を避けて秋に開く学校がほとんどだ。

     中央区のある小学校は10月上旬の土曜日とする予定で、競技の数を減らした上で、2学年ごとに時間を分けて開催。参観する保護者も入れ替える。教頭は「徒競走のほか、密にならない競技を検討している」。白石区のある小学校も学年ごとに時間を分け、10月上旬に開催予定。校長は「ダンスなど、練習で密になる競技は難しい」と話し、徒競走のほか、練習が必要ない種目を考えている。全体でも午前中で終わらせる予定という。

     「運動会」としては開催せず、平日に「授業参観」として実施する学校もある。西区のある小学校は9月中旬に参観日を設け、グラウンドで学年ごとに徒競走などを行い、保護者に見てもらう予定だ。

     また、各小学校の5年生が臨む「宿泊学習」についても模索が続く。例年、9割以上の学校が南区の野外教育施設「青少年山の家」を利用するが、今年は感染防止のため、6、7月の利用ができなくなっている。山の家は11月からは改修工事を予定しており、8~10月だけ、定員150人で受け入れる方針だ。

     このため利用を希望した約70校が施設を使えず、砂川市の青少年施設「ネイパル砂川」などでの宿泊を検討中という。白石区の小学校は「夏休みも短縮され、子どもたちの楽しみが減る中、できる限りの学校行事を催したい」と語った。(高木緑)


    トップ写真説明/昨年6月に札幌市西区の小学校で開かれた運動会。市内の小学校の運動会は、今年は様変わりしそうだ