Lifestyle
  • #9|動く家具 収納や折りたたみ自在

    ダイニングテーブルを畳んで、「nest」を4畳半のスペースに寄せれば、リビングが3、4人でヨガができるスペースになります

    「ステキな家をつくろう」
    札幌在住の建築家、三木万裕子さんが、古民家をリノベーションして〝わが家〟をつくったときに学んだアイデアやノウハウをつづるコラム。毎月第1土曜日に北海道新聞朝刊「くらし面」で連載中。


    子育て世代は、子どもの成長、巣立ち、単身赴任、親との同居など、ともに住む家族の人数や生活のありようが常に流動的です。急な変化に対応するための家具は「とりあえず」ばかりになりがちで、いつの間にか統一感を失ってしまうことも。

    私たちは今まで、マーケット出店者や小商いの方から依頼を受け、小さく収納できたり、さまざまな使い方ができる家具を設計製作したりしてきました。それらを自宅でも活用しています。

    食卓は縦100cm、横160cmの天板に、折りたたみ式の足を組み合わせた「ポップアップテーブル」。家の外にも運び出せるし、数台集めれば大きな「場」を作ることも可能です。

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    ホームセンターで手に入る「ソーホースブラケット」という金具と角材で脚を作り、上に合板を載せれば、簡単に同じような可動テーブルができます。

    大きさの違う棚を6個セットにした家具「nest(入れ子の意味)」は、積み重ねると小さく収納でき、組み合わせれば棚やちゃぶ台として使えます。素材は木のリンゴ箱。ペンやチョークで品種名を書いたあとがあり、子どものお絵描きデスクとしても活躍中ですが、いたずら描きをしても気になりません。むしろ「一点もの」として愛着が深まると思っています。

    こうした家具をさっと片付ければ、14畳+4畳半の決して広くはないわが家の2階は、がらんとした空間になります。ヨガ講師の友人にお願いして月1回、仲間とヨガを楽しんでいます。動く家具は、人を集める力を持っています。

    写真提供/三木万裕子さん

     PROFILE

    三木万裕子(みき・まゆこ)
    1級建築士。東京都内の建築設計事務所勤務を経て2013年に独立。「三木佐藤アーキ」を主宰し、建物のほか家具のデザインや製作も行う。札幌市内の古い農家の住宅を修復し、夫で建築家の佐藤圭さん(38)、長男の千木(せんぼく)君(2)と3人で暮らす。札幌市出身。
    【公式サイト】https://mikisatoarchi.com/
    【Instagram】www.instagram.com/mikisatoarchi/