• 2020/02/26

    教えて!新型コロナ 学校編|熱やせき出たら休む、徹底を <みなぶん>

     読者と双方向でつながる調査報道に取り組む「みなぶん特報班」(みんなで探る ぶんぶん特報班)が、新型コロナウイルスについて疑問や意見を「通信員」(読者)に募ったところ、約80件が寄せられた。質問への回答は専門家や行政などに取材して随時掲載する。初回は「学校編」。小学生や教員らの感染が相次ぐ中、教育現場などの疑問に答える。

     道教委の要請で全道の小中学校は今後1週間程度の休校に入る。休校明けも学校は感染予防に神経をとがらせる。学校に勤務する札幌市北区の50代女性は最長の潜伏期間が2週間程度とされているため、「自分が感染しても潜伏期間だったらどうしたらいいのか分からない」との声を寄せた。

     北海道科学大の秋原志穂教授(感染症看護)は「新型コロナウイルスは潜伏期間が長いという特徴があり、その間に感染を疑うことは難しい。校内では症状がなくてもマスクを着用し、熱やせきなどが出たら、休むことを徹底するしかありません」と回答した。

     ぜんそくや肺炎の既往歴のある9歳の息子を抱える札幌市中央区の主婦は「子どもは重症化しにくいと言いますが、既往歴がある場合は不安です」と訴える。秋原教授は「既往歴や持病のあるお子さんは症状が出た場合、早めに保健所に相談するなど、気を配る必要はあります」と助言する。

     一方で、「帰宅後や食事前に指先を丁寧に手洗いすることを徹底するだけで、感染リスクを大幅に減らすことができます」と説明。世界保健機関(WHO)が中国の感染者約4万4千人のデータを分析した最新の報告では、未成年の感染者は全体の約2%。致死率も10代では0.2%と全体平均の約2%を下回っており、10歳未満では死亡例自体がないという。「現状で過度な心配をする必要はありません」と付け加えた。

     休校中の過ごし方についても、注意点を挙げた。「意外な感染源がスマートフォンです。常に持ち歩くため、ウイルスが付着しやすいとされます。保護者が帰宅後に子どもとスマホを共有して使う場合などは、しっかりと除菌しましょう」

     旭川市の50代の小学校教員は「感染者が出た場合の休校期間はどうなるのか」との疑問を寄せた。文部科学省は、「市町村などの学校設置者が都道府県などと十分相談すること」として明示しておらず、道教委も具体的に示していない。札幌市教委は「原則14日間の休校」と決めた。

     道教委の要請で感染の有無を問わず全道で休校するのは小中学校が対象。釧路市の男子高校生は「高校生は自分で対策できない人や事態を軽くみてしまう人も多い」と投稿。「休校までいかなくとも、各高校がしっかり対応するべきだと思います」との声を寄せた。(斉藤千絵)

    北海道新聞は、読者のリクエストに記者が取材して応える「みんなで探るぶんぶん特報班」(みなぶん)をスタートさせました。

    この手法は「オンデマンド調査報道」(JOD=Journalism On Demand)と呼ばれ、読者と記者が会員制交流サイト(SNS)やメールなどを通じて情報交換しながら取材を進めていく双方向型の新たな調査報道として注目されています。

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