• 2019/10/23

    高齢出産のリスク減らせ 高度技術研修始まる 旭川医大

     高齢出産の増加などに伴う出産リスクの軽減を図ろうと、旭川医科大で、出産時の緊急事態に対応する高度技術を医師や助産師に身につけてもらう産科救急研修プログラムが始まった。道北では産科医の減少が顕著化しており、今後、対象者を医学生にも拡大して産科医への関心を高めてもらい、将来の担い手確保につなげたい考えだ。

     9月上旬、同大で2日間の日程で初のプログラムが開かれ、参加者20人が心音が弱まるなどの一刻を争うケースについて実践的に学んだ。「(胎児の肩が恥骨に引っかかる)肩甲難産の危険があります」。4人一組になった参加者は、お互いに声を掛け合いながら、吸引器を使って、ゆっくりと胎児のマネキンを引っ張り出した。

    出生数の25%に

     世界保健機関(WHO)は、35歳以上での初産を「高齢出産」と規定。厚生労働省などは、高齢出産について、合併症や流産のリスクが高まるとしている。

     同省の人口動態統計によると、2015年の道北全体(上川・宗谷・留萌管内)の出生数は4089件で、07年と比較して17%減少した。一方、07年に770件だった高齢出産は増加し、15年には32%増の1020件と、出生数の25%を占めている。

     高齢出産の増加に伴い、出産時に高度な医療体制が求められるのに対し、道北の産科医は減少傾向にある。同省によると、道北の医師数は16年に1609人と、20年前に比べて16%増えたが、産科・産婦人科を主な診療科とする医師は53人しかおらず、この20年で22%も減った。

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