• 2019/06/29

    タピオカドリンク、ブーム再来 札幌市内で60店以上

     もちもちとした粒状の食べ物「タピオカ」の入ったドリンクを提供する店が札幌市内で急増している。提供店はここ数年5店ほどだったのが、現在は60店以上。写真映えする見た目のため会員制交流サイト(SNS)に投稿する若い女性が増え、ブームが再燃。出店のしやすさから他業種の参入も目立っている。(久保田昌子)

    インスタ映え・台湾茶追い風 他業種参入も

     札幌・ススキノに21日オープンした黒糖タピオカの専門店「札幌福茶」(南4西3)は平日も若い女性でにぎわう。市内でフランス料理店を営む佐藤大典さん(39)が台湾産のお茶を使ったドリンクを販売し、店内にSNS投稿用にネオンや風船の飾りを置いた。アルバイトの三宅緑さん(23)は「いろんな店を飲み比べ、インスタに投稿するのが楽しい」と話す。

     市内では2000年代にタピオカドリンク専門店が登場。ここ数年は5店ほどで推移し、首都圏での流行を受け昨年から増加。飲食店関係者によると現在は専門店が10店を超え、カフェやレストランも含め提供店は60~70店に上るという。

     札幌でブームの火付け役となったのが北区の「ティーサイン」(北11西4)。留学で来日した台湾人の孫若梅(ソンジョメイ)さん(30)が「台湾茶のおいしさを広めたい」と昨年2月に開店。タピオカドリンク発祥店とされる台湾のカフェで働いた経験を生かし、牛乳や氷の量を調節できるドリンクを販売する。休日は1時間待ちの行列ができる盛況ぶりで、中央区にも2店を出店した。

     他業種の参入も相次ぐ。道内で居酒屋やガソリンスタンドを展開するアイックス(白石区)は4月、市内のスイーツビュッフェ2店で持ち帰りできる商品の販売を開始。狸小路の洋服店「蒼氓(そうぼう)」は昨年12月から日本茶を使った品を販売する。

     ブームの背景について、月刊誌「poroco」の福崎里美編集長は「調理しやすく初期投資も掛からないため出店しやすい」と指摘。「手軽さや腹持ちの良さから幅広い年代に人気が広がっており、定着しつつある」と話している。