• 2018/12/16

    <どう思う? 意見×異見>「イートインで勉強はOK?」読者アンケート結果 賛成/家は気が緩む マナー守るなら 反対/長居は迷惑 飲食の雰囲気壊す

     ウェブを使って読者と紙面を結ぶ企画「どう思う? 意見×異見」。11月25日朝刊に掲載した「イートインで勉強はOK?」には126人から回答がありました。店内で飲食できるスペース「イートイン」などでの勉強について、「賛成」「どちらかといえば賛成」と答えた賛成派は42%で、「反対」「どちらかといえば反対」を合わせた反対派44%と拮抗(きっこう)しました。主な意見の内容と、識者のコメントを紹介します。

     回答期間は11月25日~12月9日の15日間。年齢別では最多が40代の43人、次いで50代の30人、10代以下の28人が続いた。「賛成」は17人、「どちらかといえば賛成」は35人、「反対」は22人、「どちらかといえば反対」は34人。「どちらともいえない」と答えた人も18人いました。

     賛成派の理由は「娘2人が高校生。家では気が緩んで勉強に身が入らないようで、カフェの方が勉強に集中できると言います。迷惑にならない程度に利用させてもらえるとありがたい」(道東の50代主婦)、「イートインで勉強する中高生を問題にするなら、大人の仕事も同様に対応すべきだ。中高生の勉強だけをターゲットにしていると思われる注意書きがあるが、倫理性に欠ける」(札幌市の40代男性大学教員)などでした。

     反対派からは「飲食を楽しむための場所に、勉学の空気を漂わせるのは利用者にとって不快。店が客を排除できないのをいいことに、都合良く場所を占領している」(札幌市の40代男性会社員)、「学生の勉強に限らず、混雑した店でパソコンを使って書類作成する人や、飲食後もしゃべり続ける大人に迷惑している。イートインでの長時間の滞在は全て、他の客への迷惑行為だ」(札幌市の20代女子学生)などの意見が寄せられました。

     当事者の若者からも意見が届きました。「イートインは勉強に集中しやすい。邪魔だという意見があるなら、飲食可能な多目的スペースを増やしてもらいたい」(恵庭市の女子高校生)、「飲食するスペースで勉強するのはルール違反。勉強する場所と飲食する場所が別々に設けられている意味を考えるべきだ」(旭川市の学生)と賛否両論がありました。(酒谷信子)

     次回の「どう思う? 意見×異見」のテーマは、「お年玉は何歳まであげる?」です。21日に掲載します。

    店側の姿勢 明確に 後藤栄二郎さん(札幌・丸美珈琲社長)

     カフェにはコミュニティー形成の中核となる役割があります。歴史的にも米国の「グリーンドラゴン」(独立運動の土壌となったカフェ)のように、人が集い、民主主義が育つ場でもありました。基本的に、ある程度長い時間の利用を想定して運営されるものです。

     そして自宅や学校とは違う“非日常”を提供する場でもあります。おしゃれな空間でコーヒーを飲むと気持ちがリセットされ、勉強や仕事に集中しやすい―ということもあるでしょう。

     カフェやイートインでの勉強の是非を一概に言うことは難しいですが、私の店では基本的に勉強や仕事をするお客さんに注意はしません。ただ、居眠りや、度を超した騒ぎ方をする人は、店の求める雰囲気と異なるのでお断りしています。

     店側は店のコンセプトや、理想とする雰囲気を明確にして発信する、客側は自分に合った店を見つける、と良いと思います。

    混雑時など配慮を 河野玄斗さん(東大医学部5年生)「東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっているシンプルな勉強法」(KADOKAWA)の著者

     勉強の効率を上げるには、自分の勉強にとって「ストレスになるもの」を、とにかく減らすことが大切です。例えば眠気なら、睡魔と戦うのではなく、1回眠って頭をリセットする。ゲームやスマホなど「楽しみの誘惑」から逃れたい時は「場所を変える」という方法があります。

     僕は司法試験の勉強中、スマホが気になって集中できない時、カフェを利用していました。「○時から○時まで」と時間を決め、自宅にスマホを置いてカフェで勉強する。スマホが気になる瞬間があっても、手元になければ「仕方ない」と割り切れます。スマホの誘惑と戦う労力はいつしか不要になりました。

     ただ、店が混雑している時は長居をしないなど、店の迷惑にならないような配慮は必要です。カフェやイートインは「騒がしくて集中できない」という人は、図書館のような静かな場所でも良いと思います。