• 2018/12/07

    10<手前みそ>食卓の冬支度 みんなで造ればきっと楽しい

     今年は氷点下になるのが例年より遅く、ゆっくりと食べものの冬支度をしています。漬物用の大根や、越冬用のキャベツと白菜はすでに貯蔵庫へ。雪の下で保存するニンジン以外はほぼ収穫を終えました。

     本格的な冬の直前は、保存食作りに精が出ます。前回ご紹介した自家製ショウガでシロップを作り、春まで野菜をとれるよう酢漬けもどっさり。冷凍保存できる野菜は、まとめてゆでました。いっぱいになった戸棚や冷凍庫を眺め、ほっと一息です。

     7年造り続けているのがみそ。材料は大豆、米こうじ、塩だけで、大豆を1晩以上水に浸し、柔らかくなるまでゆでたらミンサーやすり鉢でつぶし=写真上=塩、こうじと合わせるだけ=左下=。二重にしたジッパーつき保存袋に空気を抜いて入れれば=右下=、場所もとらず少量でも造れます。早ければ半年後には食べられます。

     私は毎年、保存袋のほか樽にも仕込みます。一人で大量に作業するのはちょっとゆううつなので、家族やグループでワイワイやるのがお勧めです。今年は、近くに住む農業にかかわる女性たちと一緒に、こうじ造りからやってみようと話しています。

     同じ材料でも、保存場所や温度、造る人の手についている菌の違いによって味が変わります。市販のものよりまろやかなところが、唯一の共通点でしょうか。手前みそは奥が深いです。


    <みそ>
     みそ汁の調理が面倒なら、みそ玉作りを。約8gの塊に顆粒だしを入れ、ラップに包み丸めます。お麩やとろろ昆布と器に入れ、お湯を注ぎます。写真上の野菜や肉にかけたたれは、みりん、酒、すりおろしショウガと合わせるだけ。

    (写真提供:井澤 綾華さん)

     PROFILE

    井澤 綾華(いざわ・あやか)
    どさんこ管理栄養士。栄養教諭第一種も取得済み。 北海道夕張郡栗山町にて地域おこし協力隊として活動しながら、農家の一員として食について発信中。

    【Facebook】 https://www.facebook.com/izawa.aaa
    【Instagram】 @izawa_farm
     

     BACK NUMBER

    <1> 「農家好きの理由」夢かない家族の一員に
    <2> 「下ごしらえは愛」洋風でも おふくろの味でも
    <3> 「農家の家庭菜園」 4世代の胃袋支える
    <4> 「料理は掛け算」食感や味付け 組み合わせ無限大
    <5> 「赤ちゃん対策」機嫌いいとき 皮を「むきだめ」
    <6> 「おいしい適温」五感に+ 満足度を左右
    <7> 「ジャガイモの花」畑に咲く 目のごちそう
    <8> 「値段の内訳」高くても安くても手間や費用は同じ
    <9> <実は作ってます>サツマイモとショウガ 北海道の名産品になるかも


    <井澤綾華のうちのごはんができるまで>
    「子育て世代の新聞 週刊じぶん」で連載中!(毎月第1金曜日)

    北海道新聞の20~40代向けページ「週刊じぶん」(金曜朝刊に掲載)は、親としてだけではなく、夫や妻、働き手など、さまざまな立場の皆さんに読んでいただきたいページです。一人の「自分」にかえって、誰かに共感したり、自分ゴトとして考えたり。そんな時間をつくるお手伝いをしています。


    【テーマは週替わり】 家族、社会、仕事、情報などの話題を週替わりで取り上げています。毎回掲載される2つの連載の筆者のほとんどは道内に住む子育て世代。いろいろな「じぶん」が、日々の楽しみややりがいを発信しています。