• 2018/12/04

    「北海道を応援」特別編 生田斗真、被災地を行く

     「僕には道産子魂が根付いており、現地に行って皆さんに笑顔を届けたかった」─。室蘭市出身の俳優・生田斗真さん(34)が胆振東部地震の発生からおよそ2カ月後の11月9日に道内入りし、胆振管内厚真町で被災者を励ましたほか、客足が落ちている道内観光地をPRする動画を登別温泉で撮影した。どうしん電子版の取材班は生田さんの活動に密着。取材や撮影を通して、人気俳優の素顔が垣間見えた。(及川靖)

     電子版では地震直後から、被災地に励ましのメッセージを送る企画「北海道を応援」を展開している。道内入りが実現した背景には、生田さんがこの企画に賛同してくれたことと、「現地に行って被災者を励ましたい」との本人の強い希望があったからだ。生田さんは2歳の時に室蘭から東京に移ってから何度も里帰りしており、子供のころに訪れた登別温泉の記憶も鮮明に残っていた。

     その登別温泉で行われた観光PR動画の制作は、激しい風雨に見舞われた。しかし、生田さんは嫌な顔ひとつ見せずに撮影に応じ、サインなどを求めるファンと気軽に接する姿が印象的だった。温泉街では名物のわさびの土産物を味わい、「これうまい」を連発。おばの友達と偶然出くわすハプニングもあり、「世間は狭い」とうれしそうに話していた。

    ⇒観光PR動画はこちら

     明るい表情ががらりと変わったのは、厚真町の土砂崩れ現場に赴いたときだ。言葉が少なくなり、絶句しているようすだった。一転、小中学校では、ジャニーズ・パワーのすさまじさを見せ付けた。子供たちの前に登場すると、「キャー」の大歓声。生田さんが出演するお風呂のCMも、人気の一因のようだ。生田さんは子供たち一人ひとりに文房具を手渡し、記念撮影。厚真中央小では汗だくになりながら約150人の児童とふれあい、中には感激して泣き出す女の子も。関係者の一人は「子供たちのこんな笑顔を見るのは、地震後初めて」と話していた。この後、仮設住宅でも被災者と交流した。

     「タレントの支援活動」と見る向きもあるだろう。しかし、つらい日々が続く中、ほんのひと時でも楽しい経験をすることは、心に明るい火をともし、その後の人生を温かく励ますものだと思う。被災者のはじける笑顔に接して、この企画が一定の役割を果たすことができたのでは、と感じた。

     最後に生田さんからのメッセージを紹介する。
    「僕自身が室蘭出身で、故郷が大変なことになり、苦労されている方がたくさんいらっしゃる中、自分にできることをやりたいと思い現地に来ました。東京でできることもたくさんありますが、北海道出身の人間としては現地に来て皆さんの顔を見たいというのが一番の思いでした。俳優としてもそうですが、一人の人間として、道産子魂が心に根付いているので、(支援活動を)継続して行っていきたい。また、ジャニーズの支援プロジェクトでも僕自身が働きかけて、北海道の皆さんに少しでも笑顔を届けられたらと思っています」