育児用品一式 箱に込め 中頓別町が「パッケージ事業」
【中頓別】町は、新生児に1歳までのベビー服や育児用品が詰まった「育児パッケージ」を贈る事業を始めた。母親の妊娠から子どもの就学まで、子育て中の家庭を継続的に支援するフィンランドのネウボラ制度にならった「なかとんネウボラ」の取り組みの一環で、親たちに好評だ。
育児パッケージ事業は、新しい命の誕生を祝い、家族ぐるみで赤ちゃんを迎える準備を応援する。対象は、おおむね妊娠6カ月から出産後1カ月の町内の妊婦のうち、希望する人。育児パッケージは、フィンランドでは希望する新生児家庭に政府が贈っており、町は同国から取り寄せた。ベビー服や育児用品など約40点が入っている。
第1号は佐藤颯星(そうせい)ちゃん(1カ月)。町の保健師、山田美緒子参事は「地域みんなが子育てを応援しています」と話し8日に、母の幸恵さん(27)に箱を手渡した。幸恵さんは「第1子なので必要な物が多く、一式で頂けたのは助かります」と笑顔。父の柊斗さん(26)は「服が似合うよう大きくなってほしい」と目を細めていた。
なかとんネウボラではほかに、初回の妊婦面接時から担当する保健師らが話を聞く体制をつくり、24時間年中無休で専門家に電話相談できるホットラインや、父親の都合に合わせた両親学級などを行っている。(佐々木克昌)
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