阿寒に認定こども園 釧路市が来春開設 仁々志別保育所は廃止

認定こども園移行への改築工事が進む阿寒幼稚園

釧路市は来年4月、阿寒町本町地区に市立「認定こども園阿寒幼稚園」を開設する。老朽化した園舎を改築し、現在の幼稚園に3歳未満を受け入れできる保育所機能も持たせる。合わせて今年3月から休所している市立仁々志別保育所は来年3月末に廃止する。12月開会見込みの定例市議会に関連議案を提出。議決後に正式決定する。

阿寒幼稚園は1974年開園。現在は3歳から小学校就学前の28人が通っている。園舎は平屋の鉄筋コンクリート造約920平方メートル。78年の建て替え後、40年以上が経過して老朽化が進んでいた。

さらに阿寒町本町地区には保育所がなく、3歳未満の子どもを受け入れる保育施設の確保も課題となっていた。

釧路市は今年6月から耐震化に加え、幼稚園の使っていないスペースを乳児用の授乳室や給食用の調理室などに変更する改築工事に着手。来年3月に完成する。

こども園への移行に伴い、現在1学級35人とする定員は、幼稚園部門は3歳以上25人、保育所部門は3歳以上25人、3歳未満12人とする。来年度の園児は12月に募集を始める。

阿寒町仁々志別地区にある仁々志別保育所は、人口減少や少子化で集団保育が難しくなったため、今年3月から休所していた。今後は阿寒幼稚園での受け入れを想定しており、廃止を決めた。

釧路市阿寒町行政センター保健福祉課は「阿寒幼稚園の職員体制を強化し、子どもの保育時間も長くできる」としている。(相川康暁)

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