乳児にお祝い、中標津産の木育玩具贈呈 町が3カ月健診時に

町から贈られた森の輪を見つめる及川乃意ちゃんと母唯乃さん

町から贈られた森の輪を見つめる及川乃意ちゃんと母唯乃さん

【中標津】町は本年度から、生後3カ月健診を受けた乳児に、町内産間伐材を使ったドーナツ型玩具「森の輪(もりのわっこ)」を贈っている。幼い頃から木製品に触れ、木や森の大切さを感じ取ってもらう。

森の輪は直径8センチ、厚さ2センチ。道認定の「木育マイスター」でもある町内の大工柴田智幸さんと、町内の障害者就労継続支援B型事業所「森の家」利用者が一つずつ手作りする。材料は格子状防風林から間伐したシラカバだ。

森の輪は単純な形状だが赤ちゃんの発達に応じ「見る」「触れる」「転がす」などさまざまな遊び方を想定できるという。20日に、町保健センターで3カ月検診を受けた及川乃意(のい)ちゃんは、母の唯乃(ゆの)さん(34)が森の輪を手に取ると、興味津々でじっと見つめていた。唯乃さんは「初めてのおもちゃでうれしい。手触りも良く、赤ちゃんにも安心」と話した。

町は本年度予算に200個分約44万円を事業費として計上。20日現在で34人に贈った。町によると根釧管内の市町村では初めての取り組みといい、2022年度以降も続ける予定だ。(小野田伝治郎)

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